関節リウマチのトータルマネジメント 


 

<監修>
公益財団法人 日本リウマチ財団

<発行者)
大畑秀穂

<発行所>
医師薬出版株式会社
〒113-8612
東京都文京区本駒込1-7-10
TEL:(03)5395-7620(編集)・7616販売
http://www.ishiyaku.co.jp

<定 価>4,200円+税


序文

日本リウマチ財団では,財団設立当初からリウマチ財団の登録医を対象に,リウマチ教育研修会を行ってきましたが,リウマチ患者に対するトータルケアが極めて重要であると考え,日本リウマチ財団の登録医だけでなく,看護師,薬剤師,理学療法士,作業療法士を始めとするコメディカルを対象にした「リウマチの治療とケア研修会」を,平成12 年より全国6 地区で行ってきました.この研修会は極めて好評で毎年1,000人前後の参加者を得,最近では,日本リウマチ財団登録ケア看護師制度が発足したことも有り,参加者数の急激な増加をみています.この「リウマチの治療とケア研修会」は,日本リウマチ財団の「リウマチのケア研究委員会」が中心となって企画運営を行ってきましたが,この度「リウマチの治療とケア研修会」等のためのテキストを,日本リウマチ財団の企画の下に刊行することとなりました.当然のことながら,従来から「リウマチの治療とケア研修会」に講師として参加して来ていただいた先生方が執筆の中心となっておられます.本書では,関節リウマチの症状,診断,治療,リウマチ患者の看護,リウマチ患者に対する栄養指導,服薬指導,患者の転倒の予防,妊娠時の注意,患者への精神的なサポート等,その内容はきわめて広範囲なものになっています.

 以上のようなリウマチ患者へのケアに関する一連の説明に加えて,リウマチ患者を支援する様々な制度についても,その利用法を含めて詳しく記載されています.その意味で本書は正しくその題名である「関節リウマチのトータルマネジメント」を学ぶためのテキストブックであり,リウマチ患者のケアにあたる医療関係者,行政,患者団体の方々も含めた全てのリウマチの関係者に読んでいただくことを希望しています.

2011 年8 月
公益財団法人 日本リウマチ財団
代表理事 髙久 史麿




目次より
 

Ⅰ.総論
  1.わが国における関節リウマチマネジメントの歩み
  2.歴史,疫学

Ⅱ.診断,症状
  1.関節リウマチの診断
  2.関節リウマチの血液検査
  3.画像診断
  4.関節リウマチの臨床症状

Ⅲ.治療
  1.関節リウマチ治療の組み立て方
  2.関節リウマチの薬物療法
  3.手術
  4.リハビリテーション
  ①総論
  ②各論

Ⅳ.リウマチ診療とケアの実際
 1.リウマチクリニック,外来
  ①リウマチ外来診療の要点とコツ
  ②リウマチ診療外来看護師の役割
 2.入院・看護
  ①総論:医師,看護師他コメディカルとのケア
  ②各論

Ⅴ.リウマチ患者に対する指導,教育の実際
  1.栄養指導
  2.抗リウマチ薬の服薬指導
  3.リウマチの骨粗鬆症と転倒予防
  4.リウマチ患者の妊娠・出産
  5.精神的サポート

Ⅵ.支援,制度,福祉など
  1.リウマチ患者に対する診療体制づくり,地域連携と診療ネットワーク
  2.災害時のリウマチ患者支援
  3.日本リウマチ財団登録リウマチケア看護師制度
  4.リウマチ患者支援制度とその利用法

パンフレット

※書店で購入できます。