川崎病にはいろいろな共通する症状があります。それは発熱、発疹、頸部リンバ説腫脹、結膜充血、口唇の発赤・亀裂、硬性浮腫(硬く指で圧してもあとがつかないむくみ)、いちご舌、BCG接種部の発赤、指先からの落屑(膜の様に皮がむける)などです。また、これらにも特徴があります。
発熱:38℃以上の発熱が5日以上続きます。抗菌薬は無効で、通常の解熱剤では熱がほとんど下がりません。
四肢末端の変化:急性期には指趾先が赤くなり、手背、足背が腫れます。これは指で押してもあとが残らないため、硬性浮腫と呼ばれます。1週間以後の回復期には爪と指先の移行部から皮膚の皮が剥がれ始め、これは手の平、足の裏では膜の様に"ペロン"と剥がれます。
皮疹:胸、腹などを中心に麻疹様、風疹様、蕁麻疹様など不定の皮疹がみられます。普通は、水ぶくれ(水疱)をつくることはありません。また、BCG接種部位が赤くなるのが特微的で、これは他の病気ではみられない現象です。
眼球結膜充血:病初期からみられ、4−5日間続きます。眼やにはありません。
口唇、口腔所見:口唇の発赤、充血、乾燥、ひび割れ(亀裂)がみられます。口腔粘膿も赤くなり、舌は表面にぶつぶつが目立ち、いちご舌と呼ばれます。
頸部リンパ節腫脹:両側性の首の痛を伴うリンパ節腫脹がみられます。
心循環器系障害:聴診上の異常(頻脈、心雑音、馬調律、微弱心音など)、心電図異常がみられます。胸部X線では、心陰影拡大し、心膜炎、胸膜炎が証明される例もあります。心エコー上、冠動脈の拡張は第5病日頃より始まり第15病日頃が最も頻度が高くみられます。
消化器症状:腹痛、下痢などのほか、麻痺性イレウス、胆嚢腫大、肝障害、黄疸がみられることがあります。
神経症状:稀に髄膜炎、けいれん、意識障害がみられます。
関節症状:一過性の関節痛がみられますが、明らかな関節炎は稀です。 |