| 原因:体内にあらかじめ存在する尿酸を尿酸プールといいますが、これは正常では1200mgあり、肝臓、腎臓、靭帯、腱、結合織などの組織に分布しています。このうち1日に700mgが排泄されますが、ほぼ同量の尿酸が産生されて平衡を保っています。尿酸は体液では難溶性の物質で、その溶解度は結漿中では8.0mg/dlです。これ以上の高濃度では過飽和の状態で関節軟骨や滑膜、その他の組織に針状結晶として析出しやすくなります。
a. 尿酸の産生:尿酸は4つのルートで産生されます。
1)食事性プリン由来の尿酸:食べものの中の核蛋白は蛋白分解酵素により核酸と蛋白質に分解されます。核酸はさらに分解されて腸管より吸収され尿酸になります。ヒトでは多くの動物と異なり、尿酸分解酵素ウリカーゼを欠損していますので尿酸がプリン代謝の代謝最終産物であります。
2)細胞崩壊由来の尿酸:炎症や腫瘍、抗癌剤の使用により細胞の崩壊がおこりますと、核蛋白から核酸が放出され、これが肝臓で尿酸まで分解されます。
3)プリン生合成:プリン体の生合成はある酵素が作用してPRPPという物質がつくられ、これにグルタミンなどが加わり、10の反応を経てイノシン酸が合成されます。イノシン酸はその分解経路によりあるものは尿酸にまで分解されます。
4)レッシュナイハン症候群ではHGPRTという酵素が欠損しているためサルベージ回路が作動せず、相対的にPRPPの過剰となり、プリン生合成が亢進し、高尿酸血症がおこると考えられています。
b. 尿酸の排泄:1日に排泄される700mgの尿酸のうち400mgが腎臓より、300mg が消化管や汗腺から排泄されます。腎臓では糸球体で濾過された尿酸が近位尿細管で100%再吸収され、ついでその50%が分泌され、さらに遠位尿細管で40〜44%が再吸収されて、結局10%弱が尿中に排泄されると考えられています。
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