1.非ステロイド抗炎症薬(消炎鎮痛薬)

2.副腎皮質ステロイド(ステロイド)
3.抗リウマチ薬と免疫抑制薬
4.生物学的製剤
5.JAK阻害剤薬

6.骨粗鬆症治療薬

 

戻る

 

5.骨粗鬆症治療薬

 

 

 

 

 

デノスマブ (商品名:プラリア)

 

一般名デノスマブ、商品名プラリアは骨吸収を抑えて骨粗鬆症の進行を止める皮下注射製剤です。

 

人間の骨は硬くてずっと変わらないように見えますが、実は皮膚と同じように常に古くなったところが破壊・吸収され、新しい骨が新生されているのです。この破壊・吸収が新生以上であると骨はすり減っていきます。これが骨粗鬆症です。デノスマブは骨破壊・吸収を進める破骨細胞が活性化するための細胞表面のレセプター(NF-κB活性化受容体)と結合するRANK-Lと呼ばれる物質に対するモノクローナル抗体であり、骨破壊・吸収を抑えることで骨粗鬆症を止めることができるのです。既に骨粗鬆症の薬としては市販されてきました。

 

このようにデノスマブは関節リウマチの病気そのものを抑えるわけではありませんが、関節リウマチによる炎症の結果として、関節の骨の表面が破壊されてできる骨びらんを抑制することが明らかになり、関節リウマチの患者さんへの使用が保険適用を受けることになりました。ただし関節リウマチであれば誰でも使ってよいものではなく、MTX(リウマトレックス)などを十分使用しても効果の得られない関節リウマチ症例に限って使用が許可されています。


他の骨粗鬆症の薬剤、BP製剤などと作用が似ていることから通常はBP製剤、テリパラチド、デノスマブのどれか一剤だけで、併用はしません。特徴として内服薬と違って6か月ごとなので忘れるようなことも少なくなることが期待されます。

 

注意事項として血液のカルシウム値が低下することがあり、これに関して定期的な血液検査が必要になります。

 

また使用中の抜歯を行うと顎骨壊死と呼ばれる障害が起こることがありますが、その頻度は経口のBP製剤と同程度で、抜歯の前にはこの薬剤の中止をしなければならないかについては議論のあるところです。

 

【情報掲載】平成30年10月

 

 

戻る