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Q88. リウマチ治療を開始して半年です。現在、リウマトレックス6錠(12r)を服用しています。CRPは0.1〜0.2です。治療開始4か月目に右手小指の関節が変形し、現在は右手薬指に同じ症状があり、このままでは数か月後に変形するものと思われます。ほかの症状は足の指の付け根の関節と手首が痛みます。先日、リウマチ専門医の主治医から生物学的製剤をやるなら自分の判断で申し出るようにと言われましたが、自分では決めかねています。血液検査の結果ではまだやるほどではないが痛みの症状の訴えから判断すると希望があれば開始するとのことでした。現在、薬の副作用はありません。生物学的製剤を開始する判断基準はあるのでしょうか。高額な薬代や副作用、開始したら投薬を簡単には中止できないことなどから自分から生物学的製剤の使用を希望するとは判断できません。ご助言をお願いします。
Q83.リウマチ発症から約5年、最近手首の痛みが強くなり、現在RF48、CRP0.37です。服用薬はリマチルとナボールです。書籍によると、リウマチと診断されたら最初からメトトレキサートなどの効果の高い薬を積極的に使用する治療が多いとありますが、現在通院している病院では、穏やかな薬(リマチル)から徐々に効き目の高い薬に替えていく治療方針です。痛みと関節破壊が心配ですが、このままで良いのでしょうか?
↑平成23年5月
Q62.リウマチ歴15年になり現在マレーシアに住んでおります。5年ほどゴルフをしていましたが、最近手首に痛みが始まり、痛み止めを飲んでもあまり効果がありません。また、指先に力が入らずゴルフはできなくなりました。指先に力が入らないのは病気のせいでしょうか?どのような改善方法などありますでしょうか?日本での治療の時はよく握力のチェックがありましたがこちらではありません。 現在ステロイドを1週間に一度1/2錠飲んでいます。これを続けても大丈夫でしょうか?
リウマチ性多発筋痛症は比較的高齢者の方に発病するリウマチ性疾患であり、プレドニゾロンなどのステロイド薬によく反応し、基本的には治るものですが、日本人の場合は、ステロイド薬の減量が早いと再発することがあるとされていますし、当初リウマチ性多発筋痛症で発病して後、経過中に関節リウマチを発病することや、年齢的な点からも内臓の腫瘍が隠れていることが時にあります。治療はステロイド薬が中心ですが、ステロイド薬で反応が不十分であるとか減量で再発傾向がある、また関節症状が持続する場合はアザルフィジンやメトトレキサートなど関節リウマチの治療薬を併用することがあります。 リウマチ性多発筋痛症はリウマチ性疾患ですので、セカンドオピニオンを希望される場合は、日本リウマチ財団のリウマチ情報センター、あるいは日本リウマチ学会のホームページからお近くの内科のリウマチ医(リウマチ登録医、リウマチ専門医など)を探されるとよいでしょう。 (平成23年9月)
正確な状態はわかりませんが、診断が関節リウマチであり、現在もリウマチによる炎症があるのなら、リウマチを抑えるお薬による治療が必要です。61歳という年齢はリウマチではさほど高齢ではありません。一方、年齢とともに指の関節が節(ふし)のように腫れる変形性関節症という必ずしも治療が必要ない病気もあります。ただ、強い痛みが続いているようですので、診断や今後の治療について主治医の先生に確認されてはいかがでしょうか。可能であれば一度リウマチ専門の先生に診てもらうことをお勧めします。 (平成23年8月)
リウマチの専門医は内科にもおり、関節病変が進んでいるかどうかはレントゲンを撮ることにより判断が可能です。今、かかられている先生が専門医かどうかわかりませんが、現在のリウマチの状態や今後の治療について一度聞いてみられてはいかがでしょうか。新しい治療薬の選択肢もありますので、関節の腫れや痛みが続くようでしたら、整形外科・内科を問わず、リウマチの専門医にかかられることをお勧めします。 (平成23年8月)
リウマチの治療中に胆のうがんが合併し、術後抗がん剤(化学療法薬)による治療が必要とのことですが、目下のところ胆のうがんの治療が優先される状況です。リウマトレクッスももともとは抗がん剤に属する薬物で長期間使用による免疫能の抑制により、がん細胞の増殖を促進する懸念はないわけでないでしょうが、むしろ抗がん剤との併用により骨髄抑制(血液細胞が骨髄で作れない状況で、赤血球、白血球や血小板が減少します)が増強されることが問題ではないでしょうか。とにかくリウマトレックスによる治療は中止せざるを得ません。担当医から勧めれているアザルフィジンンEN錠の使用は妥当なことですが、まれに骨髄抑制が起こる可能性は否定できませんので、定期的血液検査のモニターをしながら使用すれば早期に対応できます。また、幸いに胆のうがんの治療がうまく行って、5年間再発がなければリウマトレックスを含めた抗リウマチ薬が積極的に使用できる可能性があります。それまではステロイド薬と比較的がんとの関連で心配のない抗リウマチ薬でコントロールを行います。 (平成23年8月)
ケナコルトAはステロイドのことです。スべニールはヒアルロン酸注射のことです。キシロカインは局所麻酔薬です。注射をするときに患者さんの痛みを緩和させるために使われることがありますが使う先生と使わない先生がいらっしゃいます。ステロイド、ヒアルロン酸はその効果についてエビデンスが証明されています。但し、ステロイドに関しては頻回に注射すると関節を破壊してしまうこともあるので使用については主治医の先生とご相談ください。いずれにしてもステロイドやヒアルロン酸注射は関節リウマチの治療においてはよく用いられる方法で効果も認められています。 (平成23年8月)
レミケードはマウスの蛋白が含まれますので、これに対する「抗体(微生物など外的を排除する時に作られる蛋白質)」ができてしまい、アレルギー反応がおきたり、効果がなくなってしまうことがあります。他の製剤でも多少はありますが、レミケードではしばしば見られることです。お問い合わせのケースも、このような理由で効果がなくなってきたものと推察されます。有害なアレルギー反応があれば、レミケードを中止して他の製剤に変更するしかありませんが、そのようなことがなければ、まずはレミケードの増量か投与期間の短縮を試みてはどうでしょうか?今までも有効だったので、倍量程度の増量や期間を8週ごとから6週、さらには4週毎まで短縮することは可能ですし、効果もある程度期待できます。また最近はリウマトレックスの投与量が以前の2倍である16mgまで増やせるようになりました。従って現在飲まれているリウマトレックスの量が少なければ、これを増量することも考えられます。もう1つは、製剤の変更です。この場合、レミケードが有効だったということはTNFという物質を阻害する治療が有効であることを意味しますので、同じようにTNFを阻害する他の製剤への変更も有効性が期待できます。それには週1回の皮下注製剤のエンブレルと2週間に1回皮下注するヒュミラがあります(10月までには4週間に1回の皮下注製剤シンポニも新たに販売される予定です)。また、TNF以外に作用するアクテムラやオレンシアという点滴製剤も有効性は期待できます(臨床試験では証明済み)。いずれにしろ、効果が落ちてきた薬剤をそのままだらだら使用するのは好ましくありませんので、上記のいずれかの治療変更をしてもらうのがよろしいかと存じます。どの製剤に変更するかは主治医の先生とよくご相談下さい。 (平成23年8月)
3カ月で急激に進行しているということはリウマチの活動性(病気の勢い)がとても高い状態と察します。これは、生物学的製剤が最も適応となる状態です。将来のことを煩うより、まず現在の活動性を低下させることが大切です。生物学的製剤も長期間使用すれば効果が徐々に低下する場合があります(特にレミケードではその頻度が高いとされています)。仮にそうなっても現在他に4つの製剤があり、2剤目の有効率は70%以上とされています。今年さらに1剤承認されましたし、現在まだ治験中の有力な薬剤もあり、将来治療薬がなくなることはないと思います。それより、今しっかり治療をしておかないと関節破壊・変形が進行し、身体機能の障害が残ると元にもどれない状態になってしまいます。早く、生物学的製剤を含めた積極的な治療を受けられることを強くお勧めします。 (平成23年7月)
御担当の先生が言われるように、メトトレキサートで一見よくなったようでも骨破壊が進行する、ということがあります。その場合、生物学的製剤の併用によって骨破壊の進展を抑制し、将来の関節機能障害を防止できる可能性があります。ただし、経済的負担に加え、新たに薬剤を追加することはそれによる副作用のリスクも増加します。したがって、骨破壊が大きく進んでいるなら生物学的製剤を併用した方がよいと思いますが、僅かな進行であれば、現在リウマチを忘れるくらい良い状況では、あえて生物学的製剤を使用しないという選択もあります。 (平成23年7月)
プレドニンやデカドロンは関節の炎症を和らげるため、それによって関節の症状が抑えられている可能性があります。症状が続いているようですので、関節リウマチなどの病気がないか、一度、リウマチ科もしくは整形外科を受診されることをお勧めします。特に関節が熱を持ち腫れがあるような場合は早めに受診されてください。 (平成23年7月)
ゼオライトはキレート薬で体内の金属類を除去する効果があるようですが、抗リウマチ作用の有無は全く分っておりません。一般的に関節リウマチの患者さんはサプリメントの服用は原則として控える方が無難です。特にリウマトレックスのように肝障害が起きやすい薬物を服用している場合には、サプリメントによる肝障害が増強される危険があります。 決して安くないサプリメントのようですし、試してみる価値は少ないと考えます。 (平成23年7月)
肺炎球菌ワクチンは小児、高齢者あるいは易感染性(免疫不全)のある個体に対して、肺炎球菌による細菌性肺炎を予防するために行うものです。リウマトレックスは免疫抑制剤に分類されますが、一般的な免疫抑制剤とは異なって関節リウマチでの使用の仕方では免疫抑制剤よりも、むしろ抗リウマチ剤としての作用です。したがって、肺炎球菌ワクチン接種による効果が期待できない薬剤の対象には当たりません。また、ご質問者の年齢が40歳代ですので、関節リウマチ以外の免疫不全(易感染性)の合併症がなければ、積極的な肺炎球菌ワクチン接種を勧める対象年齢でありません。しかし、生物学的製剤を併用する場合は、年齢に関係なく肺炎球菌ワクチンの接種が勧められます。 一方、インフルエンザワクチンはリウマトレックス使用の有無に関係なく関節リウマチの患者さんも、一般国民と同様に年齢に関係なく季節時には積極的ワクチン接種が勧められます。(平成23年6月)
メトレートを8mg(1週間に4錠)服用されていても症状が悪化しているということは、第一にリウマチの活動性が高く(病気の勢いが強く)、現在のメトレートが効果不十分と考えられます。その他としては、変形性関節症や筋肉痛などのリウマチ以外の要因による痛みの可能性も考える必要があります。主治医のご判断(診断)がどうなのか確認する必要があります。もし血液検査で炎症反応(CRPや血沈)やMMP-3という検査が高い値であれば、リウマチの活動性が高いためと思われます。そのような場合、@メトレートの増量(週に8錠まで使えます)、A生物学的製剤(レミケード、エンブレル、ヒュミラ、アクテムラ、オレンシア)の併用、B他の治療(プログラフなど)に変更、などの方法があります。活動性の高い状態を放置すれば骨破壊が起こり、関節の変形につながりますので、しっかり炎症を抑える必要があります。最も有効性が期待される手段はAですが、高価であること、注射製剤であることなどが使いにくい点です。@はとりあえずすぐに対応できる手段です。Bはどの薬剤に変更しても結果はやってみなければ分からない、というのが実情ですが、試みる価値はあります。まずは、今の状態がリウマチによるものかどうか、主治医とよくご相談され、検査結果もふまえて、治療方針の変更を検討してもらうのがよいと思います。(平成23年5月)
もし全身のリウマチがコントロールされているのであれば、かかとに対する衝撃を緩和させるような足底板があります。素材的にはソルボセインなどの緩衝材が用いられます。その他、リウマチ友の会などで販売されている足底疼痛緩和用の靴下などもあります。(平成23年4月)
放射能と合わせてこれらの薬剤を使用したときに、発がんなどの危険が高くなるかどうかを心配されておられるのだと思います。しかしこれらの薬をやめるとリウマチが急に悪くなる可能性があります。一方今回の福島原発の影響によって東京で受ける放射線量はごく微量で影響はほとんどないと考えられますので、リウマチの薬は継続していただいて問題ありません。今まで通り、定期的に診察や血液検査を受け、具体的に心配な点があれば主治医の先生に相談しましょう。(平成23年4月)
主治医は、エンブレルの効果が十分ではない、という判断をされているのだと思います。オレンシアは日本ではこれから有効性や安全性が大規模に調査されますが、以前から使用されている海外ではエンブレルに比べて副作用が多いとの報告はありません。また、短期間で薬剤を変更したから副作用の確率があがるわけではありません。しかし、どのような副作用が出る可能性があるのかは主治医に説明してもらう必要があります。変更の理由も含めて、是非、一度聞いてみてください。 (平成22年12月)
関節リウマチの診断で、アザルフィジンENを長期間服用中なのですね。現在のリウマチの状態が判らないので、一般的なアドバイスしかできませんがご容赦ください。リウマチの活動性は、症状(関節のいたみやはれ、自覚症状、日常生活に支障を来しているかなど)、血液検査(赤沈、CRP)などから総合的に判断するべきで、RFの数値だけで判断すべきではありません。その判断の指標としてDAS28と呼ばれるものがあります。またレントゲンの変化や、日常生活がどの程度制限されているかも(HAQ)、治療を決める重要な要素です。もしこれらからリウマチの活動性が十分に押さえられているとの判断なら、このままアザルフィジンENで様子をみられて構わないと思います。主治医の先生にもよくご相談ください。(平成22年11月)
現在の病態がリウマチによるものかどうか不明ですので、まずは専門医の診察を受け、必要な検査をしてもらって診断を明確にすることです。リウマチの活動性が悪化した可能性は十分にありますので、そうだとしたら、ステロイド薬を増量するのではなく(現在の1/2錠は継続で可)、抗リウマチ薬(メトトレキサートなど)を併用するべきだと思います。(平成22年11月)
がん治療がリウマチを悪化させたわけではなく、長期の入院とベットでの生活が筋力と体力の低下をまねいたのではないでしょうか?足のしびれに関しては腰の疾病の合併、薬剤性によるもの、糖尿病の合併症によるものなど様々な要因が考えられますので主治医の先生とご相談下さい。
レーザー治療は様々な疼痛性疾患の患者さんに対して応用されています。ガリウム・アルミニウム・砒素半導体レーザーとヘリウム・ネオンレーザーが疼痛緩和のために用いられています。レーザーの鎮痛作用の機序はレーザー照射によって知覚神経の伝導が抑制されることが示されています。レーザー治療は帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、緊張型頭痛および腰痛症に対して、それらの痛みを軽減する効果が認められています。しかしながら関節リウマチでの痛みに対する効果は明らかではなく、もちろん根本的な治療ではありません。現時点ではお勧めできる治療法ではありません。強い薬が使えないとはいえ、痛みが強いことに耐えられないのであれば、先生に他の方法をお考えいただいてはいかがでしょうか。
次第に悪くなることで、奥様がお悩みのご様子、ご主人も大変ご心配なことと思います。 まずどのような先生に診ていただいているのでしょうか?ゆっくりお話や悩みをきいてくださる先生でしょうか?またお話をしてもこれでは致し方ないとお答えになるのでしょうか?リウマチの医療はこの2-3年でそれ以前とは大きく変わりつつあり、だんだん悪くなるのをただ薬だけ出して黙って見ている病気ではなくなっています。手の変化についてもどのような変化なのががわかりませんのでお答えできませんが、機能を失ってしまうような変化については積極的に取り組む必要があります。現在の先生にご意見がないのでしたら、別の専門医、登録医の先生に診ていただくことをお勧めします。またうつ症状が重なっていることもしばしばありますので、そのような場合は精神科医のコンサルトが必要なこともお考えになられた方がよいかと思います。
プラセンタ注射は、関節リウマチを含めた膠原病や他の自己免疫疾患に対してもその効果は不明ですし、科学的根拠(エビデンス)もありません。
ヒューミラの厚生労働省への申請はすでに終了していますので、今後特別なことがないかぎり今年度中(今年の4月から12月までの間)に認可されると思われます。(平成20年1月現在)
結論としてレミケードでTNFαがなくなることはありません。レミケードは、TNFαと結合して中和する、という作用に加えて、TNFαを作っている細胞に結合してその細胞を傷害する(細胞を殺してしまう)という作用をもっていると言われています。もしレミケードでTNFαを作る細胞が完全に傷害されれば、理論的にはTNFαを全く作れなくなります。しかし、細胞の傷害がどの程度おこっているのかは、患者さんの個人差もありよくわかっていませんが、完全にTNFα産生細胞を0にすることは不可能だと思います。またリウマチの患者さんでは、TNFαを作る細胞の数が増加し、さらに個々の細胞も過剰なTNFαを作っていると考えられています。したがって、レミケードを投与して、TNFαを健常人と同じレベルくらいには下げられても、完全にTNFαがなくなることはないと考えてよいでしょう。
これらの薬は一般名ではサラゾスルファピリジンと呼ばれますが、免疫の異常を調節する作用や炎症を抑制する作用を有しています。そのため関節リウマチの関節炎や潰瘍性大腸炎における腸の炎症を抑える効果があります。強直性脊椎炎も強い関節の炎症を特徴とする病気でサラゾスルファピリジンはその関節炎を抑制する作用を有しています。ただし、四肢の関節炎を押さえる効果はあっても、脊椎の炎症を抑える効果には乏しいとされています。
抗生物質は微生物を殺す薬でリウマチの薬ではありません。ミノマイシンなどの抗生物質にそのような効果があるとされた時代もありますが、一般的には利用されていません。 お尋ねになっているのは「生物学的製剤」のことではないでしょうか?これは抗生物質ではなく、炎症を起こす物質を抑制するために人工的に作られた抗体などの薬のことです。生物学的製剤として日本で使用できるものはレミケードとエンブレルの2種類あります。いずれもTNFという物質の作用を抑えてリウマチの症状や骨の破壊の進行を抑える画期的な薬剤です。世界中で多くの患者に使用された経験から、現在まで妊娠中の妊婦や胎児に対しての悪影響(催奇形性、流産、低体重児など)は、一般に起こる頻度と差がないと言われていますが、安全性が確定したわけではありません。出産後の授乳についても乳児へのリスクはほとんど無視できるくらいであると推定されていますが、通常は使用が控えられているのが現状です。ただし、レミケードはメトトレキサート(商品名:リウマトレックス、メトレートなど)と併用することが原則で、メトトレキサートは催奇形性があるので妊婦には使用で来ません。したがってレミケードも使えないことになります。妊娠希望されていて、リウマチもしっかり治療したい、という場合、従来の抗リウマチ薬も含めて100%安全を保障できるものはありません。今まではこのような場合はもっぱらステロイド薬が使用されてきましたが、エンブレルの安全性が確立すれば、今後はステロイドに代わって利用される可能性も出てくるかと思われます。
抗ガラクトース欠損IgGはいわゆるリウマトイド因子のことで、通常正常は6.0以下だと思います。リウマトイド因子の値だけで薬物治療をきめることはありません。数値が高くても関節リウマチではないヒトもいるくらいです。実際に関節の腫れがあり、炎症反応(血沈やCRP)も陽性で、専門医によって活動性がある(病気の勢いが強い)関節リウマチと確定診断された場合は、原則として抗リウマチ薬(リマチルやアザルフィジン、リウマトレックスなど)による治療が必要です。しかし関節リウマチでも、炎症反応(血沈やCRP)が陰性なら、病気の勢いがほとんどないと考えられますので、無理に治療しないで痛み止めを適宜使用するだけで経過観察することもあります。
レミケード、エンブレルはともにTNF(腫瘍壊死因子)と呼ばれる関節リウマチを悪化させるサイトカイン(糖蛋白)を阻害することで関節リウマチを治療の方向に導く薬剤です。どちらもTNFを阻害する働きがあることから基本的には効果や副作用発現に大きな差がないことが諸外国から報告されていますが、我が国で保険適応として認可されている投与量はエンブレルが諸外国と同じ量まで投与可能であるのに対し、レミケードは少なめの量(我が国では3mg/kgまで外国では10mg/kgまで使用可)までしか認可されていないためか、国内においてはレミケード無効例に対してエンブレルの効果が見られたとする報告もされています。しかし、一般にはレミケード無効例に対してエンブレルが有効、エンブレル無効例に対してレミケードが有効、との薬剤変更による効果発現例があり投与量が十分であれば効果や副作用については優劣つけがたいと思われます。 価格は3割負担の場合の自己負担額でエンブレルが週2回投与でおおよそ48万円、レミケードが初年度約51万円となりますがレミケードの場合、高額医療費の申請が出来れば初年度約41万円、次年度以降約26万円となります。ただし日本人の場合エンブレルは半量の週1回投与でいい場合も多くその場合は薬剤費も半額の24万円でおさまります。(平成19年3月現在) 投与方法はレミケードが0,2,6週の点滴の後、以降は8週間隔で医療機関にて点滴投与を受ければいいのに対し、エンブレルは週1-2回の皮下注射が必要となるためやや煩雑です。ただしインシュリンのようにエンブレルを自分で注射出来るのであれば医療機関への来院間隔は原則2週に1回でかまいません。またレミケードには約30%マウスのタンパクが含まれるためこのタンパクの拒絶反応を防ぐため使用に際してはメトトレキセート(リウマトレックスやメトレートなど)を併用しなければなりませんが、エンブレルではメトトレキセートの併用は必ずしも必要ではありません(ただし併用したほうが効果や骨破壊抑制効果がより顕著に見られます)。またレミケードでは点滴中に湿疹や嘔気、頭痛、血圧変動などのいわゆる点滴反応が出現することがありますが、皮下注射であるエンブレルにはこのような副作用はありません。エンブレルで見られやすいのは注射部位の発赤や、注射部位や全身の痒みなどです。
母上が心臓の治療のために飲まれているお薬は、アザルフィジンの効果を弱くするなどの問題はありません。症状や検査所見などの情報が不明なので果たして薬の効きが十分であるのか、ないのかどうか判断はいたしかねますが、他の抗リウマチ薬も色々ありますので主治医と良く相談されるようお勧めします。
関節リウマチの関節炎の治療のために使用する薬剤の中で、メトトレキサート(リウマトレックスなど)は基本となる薬剤です。しかし、間質性肺炎がすでに存在する患者様には原則として使用しない方がよいことになっています。理由は薬剤性の間質性肺炎が起こった時に、もともとのリウマチによる間質性肺炎の悪化と区別がつかないため治療に困るからです。また高齢者では腎機能がみかけより低下していることが多いため、メトトレキサートの副作用(骨髄抑制による血球減少など)がでやすいことが予想されます。ご相談の患者様は、間質性肺炎をもっておられ、ご高齢ですので、できればメトトレキサートを使用せず、他の薬剤を選択するのがよいと考えます。 リウマチの関節炎の進行と間質性肺炎の進行は必ずしも一致しませんが、おおむね関節炎のコントロールが悪い場合に間質性肺炎も悪化します。ご相談の患者様は、現在CRPは低いようですが、MMPが高い状態で、関節炎の活動性は低いものの完全には抑えられていないと推察されます。現在の治療に不満があり、もっと積極的に関節の変形の進行を防止し、かつ現在服用中のステロイドもなるべく減らしたいということなら、エンブレルを勧めます。従来ですとリマチルやアザルフィジンENといった薬剤が候補になりますが、骨破壊や関節変形を防止する効果はあまりないと考えられています。ただご承知のようにエンブレルは大変高価で、週に2回皮下に注射するという不便さもあり、高齢者では副作用で肺炎など感染症が懸念されます。現在の治療で患者様の苦痛がほとんどないようなら、間質性肺炎もおちついているようですので、無理な治療はしないで現在のまま様子をご覧になってもいいかもしれません。
海外に転居されるのであれば、これまでの状況をしっかり主治医に書いていただくことが大事です。リウマチの患者さんが特に読むべき本は知りませんが、移住に関してそれぞれの国ごとの生活上の注意が書いてあるなどの本は入手されたほうがよいと思います。アメリカは保険制度が日本と違い、自分の保険で指定された病院で診てもらうことになります。高い保険ほど診療レベルも高くなりますが、日本よりも医療費がかなり高くなることは御覚悟ください。
結論から言いますと、インフルエンザの予防接種は行ってください。最近、抗TNF薬使用中の患者さんに対するインフルエンザ予防接種の有用性を検討した研究があります。それによると健常者と比較して、インフルエンザ抗体の出現率に差はなく、若干、B型インフルエンザに対する抗体価が低い傾向にありましたが、副作用についても健常者と差はありませんでした。以上の結果からインフルエンザ予防接種の禁忌事項(卵アレルギー等)がない限り、予防接種は行ったほうが宜しいかと考えます。
関節リウマチの原因はいまだ不明です。病態としては、患者の免疫は「低下」ではなく、むしろ「亢進(過剰反応)」し、TNFなど様々な炎症性サイトカインが過剰に作られ、それが関節リウマチの症状や病変の進行に関係していることがわかってきました。インターフェロンも炎症性サイトカインのひとつで、関節リウマチ患者の血液や関節液中に増加していますが、関節リウマチの病態へのかかわりは他のサイトカインよりは少ないようです。 一方、C型肝炎や多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病などの治療にインターフェロンを使用しますが、それに伴い、発熱や関節痛が起こる事はよく知られています。通常は、薬剤の副反応ですのでやめれば消失します。そのなかでリウマチなどの慢性炎症性疾患が治療中に発症することも確かにあるようですが、インターフェロンが原因かどうかは簡単ではありません。特にC型肝炎では、C型肝炎ウイルス自体によって関節炎などが出現することも知られており、インターフェロンなどの治療によってそれらの症状が改善することもあります。つまりインターフェロンによってリウマチになることも、逆にリウマチが抑えられることも、またインターフェロンと関係なく関節リウマチになる場合もあるわけです。 したがって、今回お問い合わせの件では、インターフェロンの必要性を主治医とよく相談され、関節リウマチ様の症状がインターフェロンの副作用の可能性もあるのでしたら、中止できるなら一旦中止して症状が改善するかどうか様子をみるのがいいでしょう。またリウマチになってしまったときには、中止のみでは改善しないかもしれませんし、そのときには関節リウマチに対する治療が必要です。
現在リウマトレックスとプレドニンにより良好な関節リウマチのコントロールがなされているように思います。レミケードやエンブレルはリウマチの関節破壊を抑える作用が期待されていますが、その半面呼吸器障害や感染症など重篤な副作用や高額な医療費などの問題もあります。したがって我が国では、どうしてもこれらの薬剤を使用しなければ十分なリウマチのコントロールが出来ない場合に限りこうした治療が行われるのが一般的と考えられます。あなたの場合何故、レミケードやエンブレルを必要とされるのか再度、主治医の先生の意見を聞かれてはいかがでしょうか?また何故レミケードを薦められているのかも理由を聞いてみられればいいと思います。エンブレムかレミケードかどちらの選択がよいかについては、両者の効果に決定的な差がないことから、治療的な問題よりも患者さんの希望が優先されるべきかと思います。
エンブレルは腫瘍壊死因子(TNF)という物質と結合してその働き(発熱、関節炎をおこすなど)を抑え、骨破壊の進行や関節の変形を防止しうる画期的な薬剤です。2003年に発売されたレミケードとその点では同類の薬剤ですが、若干の違いがあります。まず投与方法では、レミケードが1回2時間の点滴を2ヶ月に1回(ただし開始後2回目は2週後に、3回目をその4週後にします)行います。一方、エンブレルは25mg(1バイアル分)を週に2回皮下注する必要がありますが、練習すれば自己注射が可能で、その場合2週間に1回の受診でかまいません。またレミケードはマウス蛋白を含むため、アレルギーの頻度が高く、かつ重い症状のもの(高熱や血圧低下など)がおこる可能性があり、そのためメトトレキサート(商品名リウマトレックス、メトレート)と併用しなければなりません。 一方、エンブレルはヒト蛋白成分のみからなり、アレルギーは注射した部位の発赤、かゆみが4人に1人くらいにでるだけで重篤なものはほとんどありません。したがってメトトレキサートや他の免疫抑制薬を一緒に飲む必要はなくは、単独でも使えます。両剤に共通な副作用として感染症(特に結核、肺炎)は起こりやすいので、結核の予防や、肺炎発症後の的確な診断とすみやかな治療が必要です。 最後に費用の点ですが、レミケードは1バイアル(100mg)約11万円で、体重の3倍量(たとえば50kgの方は150mg)使用しますので、通常2バイアルで22万円かかり、3割負担の方で約7万円の支払いが生じます。但し途中からは2ヶ月に1度になります。エンブレルは1バイアル15,000円で1ヶ月8〜9回使いますので1ヶ月に12〜13万円(3割負担の方では約3万円弱の自己負担)となります。その意味ではじめはレミケードが高いですが、あとではエンブレルのほうが薬代だけで見ると月5千円程度高くなる計算になります。特定疾患(悪性関節リウマチなど)や身体障害手帳をお持ちでない方では負担は大きいですが、高額医療費負担軽減措置をうけることができるはずですので医療機関などでご相談頂ければよいと思います。
最近、関節リウマチに対する種々の治療薬が開発されいていますが、現在の所、関節リウマチを含めてリウマチ性疾患の全般を完治させる治療薬の報告はないとおもいます。ここにアメリカリウマチ学会のホームページのアドレス(http://www.rheumatology.org/)をお知らせいたしますが、私が見た限り該当するような情報はないようです。おそらく新薬としてのインフリキシマブ(レミケード)やエタネルセプト(エンブレル)のことを話されているのでないでしょうか?そちらの方を参照してください。
田辺製薬のレミケードのことについて説明します。最近、リウマチの症状(関節の痛みや腫れ、こわばり)や炎症反応(CRPが高くなるなど)を起こす物質としてTNFという分子が大切であることがわかってきました。レミケードは、そのTNFと特異的に結合し、体内でTNFが作用しないようにしたり、TNFを作っている細胞を壊してしまう薬です。投与は点滴で2時間くらいかかります。2回目は2週間後、3回目はさらに4週間後に行い、その後は8週間毎に点滴します。効果は抜群で1〜2回の点滴でCRPはほぼ陰性になり、関節の腫れや痛みも改善します。長く使用すると骨破壊が止まり関節変形も予防できると期待されています。しかし、製剤中にマウス(ネズミ)の蛋白を含んでいるので時に(20人に1人くらい)強いアレルギー症状(発熱、頭痛、皮疹、血圧低下など)がでたり、徐々に効果がなくなる人もいます。また、結核などの感染症が起きやすくなるので、結核になりやすいかどうかを事前に十分に検査し、主治医に評価してもらってから行うべきです。必要なら抗結核薬をのみながら治療します。最後に、大変高価であり(通常の体格の方で、3割負担の場合、1回の点滴で約7万円の実費がかかる)、公費負担(身体障害3級以上など)が受けられる方以外では経済的負担は大きいです。いろいろ問題はありますが、ぜひ行ってみる価値のある治療であると思います。
手首の滑膜切除術は、数ある(いろいろな関節の)滑膜切除術の中でも最も成績の安定した滑膜切除術の一つであり、数多くの成功例が報告されています。手首の滑膜切除術は除痛効果にすぐれ、二次的に発生する可能性のある伸筋腱(手指を伸ばす腱)の断裂予防効果もあります。また腱が断裂してしまっている場合でも再建することも可能です。すなわち手首や手指の変形阻止にも有効な手術といえます。唯一の欠点は術後手関節の動きが少し低下することですが、幸い手関節は若干屈伸に制限が出来ても日常生活動作に支障がないことが多く、術後患者さんの満足度が非常に高く再発も少ない滑膜切除が手関節の滑膜切除術と考えられています。またプレドニンの減量効果についてですが、症状の主体が手関節の場合には減量効果もありますが、関節も小さく摘出される滑膜の総量も膝などの大関節からみると少ないため、全身にあたえる影響は少ないことから、症状が手首に限定されているような場合のみ期待出来ると考えたほうがいいと思います。
■フコイダンの効能 1 抗腫瘍・抗転移作用 2 免疫力強化作用 3 抗血液凝固作用 4 コレステロール低下作用 5 血圧上昇抑制作用 6 血糖上昇抑制作用 7 中性脂肪抑制作用 8 抗ピロリ菌・抗潰瘍・胃不快感改善作用 9 抗ウイルス作用 10 抗菌作用 11 抗酸化作用 12 抗アレルギー作用 13 肝機能向上作用 14 育毛作用 15 保湿作用 16 整腸作用 17 肌引き締め作用 18 ダイエット作用
Q21
Q20
Q14.
どうして病院にかかられないのでしょうか。精神的な問題があるのであれば精神神経科に受診する必要がありますが、重症の関節リウマチの方はそれだけで元気がなくなってしまうことがよくあります。最近発売された新しい薬では今まででは考えられなかった強い効果が実証されており、重症でいるという時代ではありません。ご本人にそのことを話されて専門の先生に相談されてはどうでしょうか?また医師から治らない病気と言われて気落ちしてしまう方もよく見かけますが、現在完全に治らないにしろ、日常生活が送れるくらいの回復までは期待できると思います。別の先生に相談する、セカンドオピニオンを求めることも重要です。