リウマチ性多発筋痛症では、全身症状、筋肉症状、関節症状3つが主な症状です。これらの症状が急速に出現して、2週間程の短期間に病勢はピークに達します。全身症状としては、発熱(80%)、食欲不振(60%)、体重減少(50%)、全身倦怠感(30%)、抑うつ症状(30%)がみられます。筋肉症状としては、筋肉痛が、頚部、肩周囲、腰部、臀部、大腿部に見られ、この痛みは自分で感じられる痛みで、圧されたり、運動してもそれ程変わらないのが特徴です。また、筋肉には赤みや腫れなどはなく、筋力が弱くなったと感じることもありません。低下もない。関節症状は、主として痛が肩、膝、手首の関節やその周囲に見られ、関節そのものが腫れたりすることは少なく、多くは筋肉痛に由来するものです。
一方、巨細胞性動脈炎では、リウマチ性多発筋痛症と同じような全身症状に加え、特徴的な血管炎の症状が出現します。多くが側頭動脈を障害するため、両方のこめかみを通るこの動脈が腫れて、痛み、帽子をかぶる時にこのことに気付いたり、頑固な頭痛に悩まされたといった症状が見られます。痛みは、しばしば拍動性 で激しいことがあります。また、食事をする時に、顎の関節や舌、口の周りの痛みが起ることがあります。これは、この部位に行く動脈の流れが悪くなったためです。眼に行く眼動脈に障害が起れば、一時的に目の前が真っ暗になる状態がおきます。そのまま、治療をしないと失明するケースもあります。巨細胞性動脈炎はこのように、頭部の動脈が障害されますが、頭部以外の内臓病変を伴うこともあり注意が必要です。 |