膠原病・リウマチ患者さんのための新型コロナウイルスについてのQ&A |
リウマチ情報センターへいただいたご質問より |
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現在週に1回エタネルセプト bs を自己注射して治療しています。
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関節リウマチ患者において、あるいは免疫抑制剤の使用者において、ウイルスの断片の排除が健康人より遅いかどうかについての正確なエビデンスは知られていません。いずれにせよ医学的にはCt値が高値になれば感染能力はなくなっていると考えられますが、現時点で法的な問題とはギャップがあると思います。
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生物学的製剤のみを使った治療を受けています。もしコロナになってしまったら生物学的製剤は中止した方がいいのですか?(風邪の時は延期する様に言われています)生物学的製剤の投与日を待って打つぐらい欠かせません。使えない場合どのように対処すればいいでしょうか? | |
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濃厚接触者になってしまいました。生物学的製剤を使用してもよいですか?
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どの生物学的製剤を使っているのか、またあなたの関節リウマチがどのような状態であるのかによって変わってきます。したがってどのようにすべきかは主治医、かかりつけの医師にご相談ください。 | |
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新型コロナウイルスワクチンについて
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リウマチを薬で治療しています。どのような薬を飲んでいると新型コロナウイルスワクチンに影響がでますか。飲んでいけない薬、飲んだら効果がない薬はありますか? |
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基本的に新型コロナウイルスワクチンを接種するときに、関節リウマチや膠原病に関連する薬剤について服用、注射しているからワクチンを接種することができないということはありませんし、副反応が強くなることも知られていません。 ただリウマチの治療薬は免疫抑制を起こすために、服用により新型コロナウイルスワクチンの効果を弱めてウイルスに対する抗体が十分作られない可能性があります。このためリウマチの治療薬をワクチン接種前後でどのようにするかについてはいろいろな意見があります。日本リウマチ学会からは以下のような見解がでています
(一般社団法人日本リウマチ学会HPより引用)
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表 (参考)アメリカリウマチ学会(ACR)COVID19 ワクチン委員会の見解
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*ここにはアメリカリウマチ学会の見解を参考資料としてつけました。国内でこれに準拠している施設もありますが、もちろんこれに従わなければならないというわけではありません。また病気が安定していて薬が中止できるであろうと考えられる場合での話です。リウマチ薬を飲んでしまったからといってワクチンの効果が全くなくなるとか、ワクチンを受けてはいけないわけではありません。あくまで参考資料として最終的な決定は主治医の先生とよく相談されて決めてください。 |
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★リウマチ情報センターQ&Aに、新型コロナウイルスワクチン接種とリウマチ患者さんたちが服用されているお薬の関係についての問い合わせが多数来ております。上記内容をご理解いただくことで個々の薬剤についての回答は差し控えさせていただきます。
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関節リウマチで治療をしているのでワクチン接種はしないほうが安全でしょうか?
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関節リウマチの患者さんで新型コロナワクチンの副反応が特に起こりやすいという報告はありません。また副反応による直接の死亡例は極めて稀と考えられます。血栓症を起こすとされるアストラゼネカのワクチンで100万人に4人の発症です。今国内で流通しているファイザーのワクチンで血栓症との関連は知られておらず、死亡率はもっと低いものです。一方でもしあなたが新型コロナに感染すると死亡率は80歳代で4.62%、70歳代で1.65%、 65-69歳で1.0%、60-64歳で0.33%、50歳代では0.17%となります(厚労省HER-SYSデータ2021年7月)。以前に比べて致死率は下がっていますが、ワクチンを2回接種すれば95%以上が発症することがなく、かつ発症しても重症化しないことを考えて、どちらを選択するかを考えてください。
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関節リウマチやアレルギーを持っているので、ワクチンの副反応が心配なのですが。 |
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関節リウマチや、気管支喘息、薬剤や食品のアレルギーがあるからワクチンの接種はできないということはありません。リウマトイド因子が高い、抗核抗体が高いといったことは、ワクチンの副反応とは関係ありません。多くの人には何らかのアレルギーがあるのが普通です。ただしアレルギーの中でもエチレングリコールという化粧品などに入っている化学物質にアレルギーをもっている人が起こりやすいと言われています。特に気を付けなければいけない人は、過去のワクチン接種で強いアレルギー反応を示したことのある人、一回目のワクチン接種で強い反応が出た人は、中止も考えたほうがよいでしょう。
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関節リウマチなのでアナフィラキシーが怖いのですが、かかりつけ医で注射を受けるべきでしょうか? |
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関節リウマチだからアナフィラキシーが起こりやすいわけではありません。もちろんかかりつけ医の施設で接種を受けることができれば安心でしょうが、国民のほとんどが短期間に受けるとなると、なかなかそうもいかないと思われます。どの施設も、特に集団接種会場ではアナフィラキシーを想定して準備していますから、集団接種会場で接種を受けてなんら心配ないと考えます。
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ワクチンを接種すれば感染から身を守ることができるのでしょうか? |
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mRNAワクチン2回を接種した人では、接種後の数か月間、80~90%程度の感染を予防する効果が認められたことが海外から報告されています。それ以降の期間の有効性についてはまだデータがありません。今後発表されるデータを参考にしてください。抗体価が次第に下がることを懸念して3回目のワクチンが今後行われる予定です。 (一般社団法人日本リウマチ学会のHPより一部変更して引用)
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※詳細な情報につきましては個々人で異なります。主治医とご相談ください。
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なお日本リウマチ学会でもHPに
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新型コロナウイルス(COVID-19)への対応について(患者様向け情報)
として患者様向けに発信されています。
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