リウマチQ&A
- Q.4472歳の母の件でご相談させてください。 関節リウマチと診断されて30年になり、その当時から冷気が辛いと言っています。 現在はオレンシア自己注射、リウマトレックス服用していますが、手足の指は変形しきったように見えます。 今一番辛いのが冷気の事で、夏のエアコンや、冬には窓からの冷気やドアからの隙間風などです。 室温28度、隙間テープ等で密閉した室内、エアコン未使用の状況でも辛いと言っており、夜も眠れず、冷気を我慢するだけの毎日でノイローゼになりそうだと泣き出します。 他の人には感じられない冷気なので、対処しようにも限界があります。母親のために何とかしてあげたいと色々冷気防止の策はしているのですが、効果はあまりないようです。 何か他の病気の可能性がありますか? 汗も毎日多量にかいていますが、主治医に相談してもこれといった解決策を聞くことはできませんでした。診療科、治療法など、教えていただきたいです。
お母さまが大変辛い思いをされておられる、著明な冷感ですが、関節リウマチ(RA)との関連で考える場合には、30年間も持続しているRAがあり、現在のリウマトレックス(MTX)とオレンシアの併用療法が必要であることから、これら薬剤が使えなかった頃はかなり活発なRAが続いていたものと思います。活発なRAが持続すると、RAアミロイド症が発症し、身体の様々なところにアミロイドタンパクが沈着し、沈着部所によってさまざまな症状がみられます。このRAアミロイド症の一つとして、自律神経へのアミロイド沈着が起こった場合には自律神経症状として冷感などが出現します。また、RAには時にシェーグレン症候群などの他の膠原病の併存があり、そのような場合は、膠原病の皮膚症状としての末梢循環障害による冷感がよくみられます。他の膠原病の併存がなくても、ごくまれにはRAそのものでも末梢循環障害がみれることがあります。
一方、RAや膠原病と関連ないものとして、何らかの原因による自律神経障害があり、その結果として末梢循環障害や皮膚の冷感が起こることもあります。
そこで、現在の担当医が内科系のリウマチ医なら上記についてご相談頂き、担当医が整形外科のリウマチ医なら内科のリウマチ医、あるいは自律神経の問題ですので脳神経内科医に相談されると良いと思います。また汗を大量にかくなどの症状はリウマチで一般的に診られる症状ではなく、他の疾患の可能性についても主治医に検討していただいた方がよいかもしれません。(令和2年6月)
- Q.43現在、関節リウマチの治療でメトレートを週に一回6錠飲んでいます。暫くは痛みもなく元気だったのですが、3〜4日くらいの間隔であちこちに痛みが出るようになりました。今は利き手の第三関節が熱感と痛みで握りづらくなっていて生活に少し支障をきたしています。 主治医からは私がステロイドを嫌ったため(以前はプレドニンを使用してきました医師の判断でやめても良いと言う事で現在は飲んでいません)もう少し様子をみましょう。変わったことがあれば連絡してきて下さいと言われていますが、変わったことと言うのは些細な事でも良いのでしょうか…。様子見と言われていて多少痛くとも痛み止めが効いてくれば、痛みはゼロにならないものの動かせないわけではないし…といつ連絡したら良いのかわかりません。 関節リウマチにおいて、この程度であれば連絡はいらない症状のライン、このような症状が出たら絶対に連絡して欲しいという目安があれば教えて頂きたいです。
主治医もしくは通院されている診療科に連絡したほうがよいのは、高熱や息苦しさなどがみられ、感染症が疑われる場合です。関節リウマチ自体としては、関節症状が明らかに増悪している場合ですが、目安としては痛み止めの効果が乏しい、痛みが耐え難い、痛み等で日常生活が困難になっている、などかと思われます。次回の受診日がいつか、にもよると思われます。また、主治医の先生のお考えもありますので、一度目伺ってみてもよいかもしれません。
(令和2年6月)
- Q.4285歳の義母が二か月ほど前に関節リウマチと診断され治療を始めました。手や指、肘や肩の痛みの他に、足が重いのが気になると言います。常に水の中を歩いているように、一歩一歩がとても重いというのですが、それもリウマチの症状なのでしょうか。
リウマチの症状としても矛盾しませんが、リウマチ性多発筋痛症など他の疾患でももちろん認められる症状です。主治医の先生は専門的な知識から診断をしているはずですので、何か疑問があれば受診時に訪ねてみてはどうでしょうか。
- Q.2160歳の母ですが、2年前より徐々に膝などの関節の痛みを訴えていました。1年前くらいから微熱が続き、体重も10キロ程落ち、現在はお茶碗を持ったり、服の着脱など、日常生活がままなりません。最近では、耳が遠くなってきたり、うつのような症状もあります。また体のあちこちに氷ですーっとされているような感覚があると言います。整形外科で2回検査をしましたが、関節リウマチは2回とも陰性でした。CRPは2回とも高く(1回目にレントゲンではリウマチの可能性が高いと言われました)、指もかなり変形してきました。股関節のリンパも腫れています。本人は、2回とも陰性だったので、もう病院に行きたがりません。
関節リウマチかどうかお話からだけではわかりませんが、リウマチの2割程度の患者さんはリウマトイド因子が陰性ですので、陰性だからリウマチでないということではありません。いずれにせよCRPが高いということは、身体に炎症が起きているということですし、リンパ節も腫れているということであれば内科、あるいはリウマチの専門医の診察を受けられることをお勧めします。(平成24年2月)
- Q.221か月前に突然左薬指第2関節に紫色の血豆のようなものができ、色はすぐ消失したのですが、その直後にその指にレイノー現象が起こりました。2,3か月前にも右手指2本にレイノー現象が2回起きています。同時期に両人差し指に晴れと痛みがでました。平熱より0.5℃くらい上昇の微熱・疲れやすさ・時々全身に高熱時のような関節痛があります。整形外科を受診しましたが、CRP値・CCP・血沈・RF因子・X線すべて異常なしとのことで2.3か月後に再検査ということになりました。早期発見、治療開始が大切と聞きますので、今のままで大丈夫なのか心配です。また年齢的にも更年期障害の可能性もあるのでしょうか?
Raynaud(レイノー)現象はリウマチに限らず膠原病一般に見られるもので、この鑑別にはリウマチ専門医に診て頂くことが必要です。今回のことが更年期障害で起こるとは考えにくく、特にデータが異常がなくても定期的に検査をしていく必要があると思います。(平成24年8月)
- Q.232年前に関節リウマチを発症しました。手指のみの症状で、血液検査はMMPが少し超えただけでした。リウマトレックス服用で症状が完全になくなり、減量しながら薬を中止したところ2か月後にまた、痛みが出たため薬を半分の量で再開し、再度症状は改善しました。現在検査結果は全て異常なしです。おそらくしばらく様子を見た後、薬は中止となると思います。しかしわずかながらこわばりや痛み、腫れが続きます。症状はとても軽く通院が面倒なくらいですが半年以上改善していないので少し不安でもあります。ごく軽い症状が続き悪化もしていない場合、寛解とされるのでしょうか?
お話しを聞く限りでは寛解であるかのように見受けられます。また実際に薬が中止できる可能性もあるかと思います。しかし寛解かどうかの判断は医師が圧痛があるのか、検査データに異常があるのか(CRP,血沈)などで調べることで決まります。さらに寛解を維持するためにはむやみに薬を変更してはいけません。痛みなどの臨床的な寛解だけでなく、さらに関節の構造的寛解、日常生活における機能的寛解までみて決定されるべきです。医師の指示に従って行動されるようにお願いします。(平成24年8月)
- Q.24父親が昨年十年間の関節リウマチとの戦いの末亡くなりました。今月に入って私にも関節リウマチの症状が現れました、父の症状は大変なもので手足の間接はひどく変形して最後の2年間は寝たきりとなりました。人によって関節リウマチの症状は差があるように思えますが、父からの遺伝だとすると私自身も父のような大変な状態になる可能性が高いのでしょうか。
リウマチ患者さんの子供では5%くらいがやはり関節リウマチになるという統計はあります。これは20人に一人くらいということです。またなっても全く同じ病気ということではありません。親子で顔が似ているからと言っても、全くそっくりにならないのと同じように、親と全く同じ病気になる方はまずいません。全くDNAを持っている一卵性双生児であっても、膠原病の発症率は60%くらいとされています。生まれてからのことなどいろいろなことで変わってくるということです。そして医療も進歩していますので、お父さんと同じ事になると考えないでよいと思います。(平成24年11月)
- Q.25リウマトレックスを朝2錠、夕方1錠服用しました。飲んだ日の昼過ぎから喉の違和感があり、夕方からは水が飲めなくなり、声もかすれました。 医者は、副作用ではないといいますが、怖くて飲めません。 こういう副作用は考えられないのでしょうか。
薬剤の副作用はしばしばみられるもの、珍しいもの、全く記録がないものなど、さまざまです。それぞれの薬によって、その副作用がどの程度起こるかについては発表されています。ご質問いただいた喉の違和感や声のかすれについての症状は、リウマトレックスにあまり見られる副作用ではないと思います。副作用がどれだけ小さくても可能性がないわけではないですが、そのために声が出なくなってしまうことは起こらないでしょう。
リウマトレックスの副作用が強調されることが多く、そのために過剰に反応される人が多いのも事実です。一度中止したうえで、少量から始めてみるのもひとつの方法かと思います。(平成25年4月/平成29年12月更新)
- Q.26生物学的製剤とリウマトレックスを併用することにより、痛みが全くないという状態を1年以上維持し、5年程度経過しても関節の変形などが全く進行していない場合、このような寛解の状態を維持していけば、10年・20年のスパンで、QOL(生活の質)は現状維持のまま、関節リウマチは基本的にほとんど進行しないだろうという理解をしてよいでしょうか?
関節リウマチによる症状(関節の腫れや痛み)がなく、血液検査でも炎症反応(CRPや赤沈)が正常となっている状態が続いている限り、一般的には骨破壊は進まないと考えてよいと思います。
ただし、一見関節の腫れがないように見え、血液検査でも炎症反応が陰性であっても、最近発達した診断技術(関節の超音波検査は、エコー検査やMRIという画像検査により行う)によって病変が確認される場合があることが指摘されています。
さらにリウマトレックスもやめて完全に「治癒」という状態を目指したい、ということであれば、これらの画像検査も実施して完全に関節リウマチの病変がないことを確認した方がよいと思います。(平成25年7月/平成29年12月更新)
- Q.27昨年8月からリウマトレックスを服用し11月からヒュミラを注射していますが、痛みは早々に無くなり寛解らしいので、そろそろ薬の離脱をするのかと思います。しかし昨年秋から腫れていた足の親指が今年になって腫れが引いて、1月に爪を切ってから伸びません。先月、皮膚科医からは爪が生えてきていないと診断されました。関節リウマチではよくあるのでしょうか?原因は薬ですか?爪は剥がれてもまた生えますか?
関節リウマチで時に爪の変化がみられることがあります。爪の周囲が赤くなったり(紅班)、爪のあまかわの血管の拡張、黄色爪、手足指の変形による陥入爪、巻爪など、爪白癬(爪の水虫)、爪の下の化膿があります。また、今回のような爪の発育障害があり、これは爪の皮膚の血行障害によっておこります。これら爪の変化は時にみられる程度です。足の指の腫れがとれたとのことですので、爪が根っこからゆっくりと出てきます。 (平成25年10月)
- Q.28関節リウマチとライター症候群のちがいは何ですか?またライター症候群は関節リウマチの内に入るのでしょうか?
ライター症候群と関節リウマチは全く異なる疾患です。ライター症候群は最近では反応性関節炎と呼ばれます。反応性とは、何らかの病原微生物(例えば性感染症の一つであるクラミジア感染症)に対する免疫反応によって関節炎を引き起すため、このように名付けられました。両疾患ともリウマチ性疾患に分類されますので、ご心配であれば内科系のリウマチ専門医を受診されることをお勧めします。なお反応性関節炎については、ホームページの対象とする疾患の中にありますので、ご覧になってください。 (平成26年1月)
- Q.29乾癬性関節炎でリウマトレックスを飲んでいます。リウマトレックスを始めて10か月経ちますが,数か月前から痙攣が頻繁におきるようになりました。太ももや二の腕が多く,痙攣しない日はほとんどありません。薬の副作用なのでしょうか。それとも,ただの痙攣で気にするようなことではないのでしょうか。
リウマトレックス(メトトレキサート)は関節リウマチ、その類似の関節疾患に基本的治療薬として使用されます。骨格筋の痙攣は、頻度は非常にまれですが、薬剤の重大な副作用としての報告例があります。したがって、現在処方を受けている担当医に相談して、薬剤(メトトレキサート)によるものか、他の原因によるかの検討が必要だと考えます。もしメトトレキサートが副作用のために使用できないとの結論になっても、乾癬性関節炎の治療薬は他にも有効なものがいくつかあります。(平成26年2月)
- Q.3074歳の女性です。5か月ほど前リウマチ性多発筋痛症の診断を受けてその後関節リウマチの診断を受けました。2か月ほど前から午後3時頃になると動悸や頻尿、目の前がかすむ等の症状が起こるようになりました。血圧は朝130〜75ぐらいだったのが155〜85ぐらいになります。症状は3,4時間すると良くなることが多いです。この症状についてどういったことが考えられるでしょうか?膠原病と循環器系の薬等を服用しています。現在服用している薬は、ブレド二ゾロン11mg/日、メトトレキサート16㎎/週、胃薬、葉酸、睡眠導入剤、血圧の薬、狭心症の薬等です。
おっしゃっている症状は通常の関節リウマチ自体の症状ではないので、内科の先生にご相談されたほうがよいと思います。また、プレドニゾロンを服用することにより血圧が高くなることがあります。その他の薬の影響もあるかもしれないので、それぞれの科の先生に今の症状をお話しして聞いてみたらいかがでしょうか。(平成26年4月)
- Q.7若年性特発性関節炎全身型(高熱)を3歳で発症しステロイドで治まりその後しばらく、様子をみていましたが、数年後に高熱で入院するなどし、ステロイドパルス療法などを行っていました。 この数週間で(プレドニン15mg飲んでいて)足首が少し腫れたり、手首、首に痛みが出たり引っ込んだりという事で受診したところ、データ上も異常で多関節型に移行したようです。とりあえず30mgに増やして様子をみることになりました。統計上こういうタイプが一番やっかいで関節症状も残りやすいと聞きました。そういうタイプについての情報が欲しいです。
若年性特発性関節炎(若年性関節リウマチ)の多関節型では、成人の関節リウマチの治療と同じように、メトトレキサートなどの抗リウマチ薬が治療に用いられます。通常の抗リウマチ薬の効果が充分でないときには、抗TNFα薬と呼ばれる炎症に関連にした物質を強力に抑制するお薬が有効であることも報告されています。”多関節型に移行したよう”とのお話しですが、お嬢さんは30mgという多関節型の治療としては比較的多めの副腎皮質ステロイドを内服されています。発熱などの全身症状や内臓の病変があったり、さらにここにあげた抗リウマチ薬などが副作用の問題で使えない可能性などもあります。主治医の先生によくお話しを伺って、現在の病状に対する適切な理解をした上で、今後の治療方針についてよくご相談されると良いと思います。
- Q.11平成12年度頃から関節リウマチ(軽度)と診察されました。その後薬物治療しているのですが、平成17年度5月に肺炎をおこし、自宅で療養したのですが、それ以降咳と鼻水が止まらなく現在に至っています。関節リウマチと咳と鼻水との因果関係はあるのでしょうか?
関節リウマチと咳の関係についてはいろいろなことが考えられます。咳は通常肺や気管支、のどなどの炎症(肺炎/気管支炎)によって起こります。リウマチに合併する肺炎は大きく分けて3種類あります。ひとつは関節リウマチの炎症が肺に及んだもので間質性肺炎または細気管支炎という形をとります。2番目はリウマチに使用する薬剤のために免疫力が低下し、細菌やウイルス、真菌(かび)などの病原体による肺炎です。3番目は関節リウマチに使用する薬物が直接肺を傷害する「薬剤性肺炎」があります。いずれも症状は発熱と咳は共通の症状です。痰は細菌や真菌(かび)によるものでよくみられ、その他ではあまりみられません。しかし鼻水が出て咳が出るとなると、それは鼻水が喉まで落ちて、その刺激で咳がでるということで、これは関節リウマチとは関係なくしばしば認められることです。一般的には、アレルギー(原因は薬物、食物、植物、動物など様々なものがあります)またはウイルスによる鼻炎が多いと思います。これらすべての可能性の中で、ご相談のケースからは、関節リウマチとは関係のない副鼻腔炎や鼻炎が一番疑われるように思いますが、上記の可能性も考えてリウマチの専門医による総合的な判断をもう一度お願いしてみてはいかがでしょうか。
- Q.12若年性特発性関節炎(若年性関節リウマチ)によって寿命が縮むということはありますか?
若年性特発性関節炎(若年性関節リウマチ)には関節炎に加え、38℃以上の高熱やリンパ節の腫れ、肝臓や脾臓の腫れなどが出現する全身発症型と大人の関節リウマチによく似た多関節発症型、関節炎が発症6ヶ月以内に4つの関節に留まる少関節発症型に分けられます。このうち全身発症型では心臓や肺を包む心膜や胸膜に炎症が起こったり、心筋の炎症も出現することがあり、このような場合には副腎皮質ステロイドを投与しないと生命を脅かす危険な状態に陥ります。また、いずれの型でも経過中、感染症などの重症な合併症を発症したり、薬の副作用で生命に関わる問題が起こることがあります。また、関節リウマチの患者さんでは心筋梗塞などの発症率が普通の人より高くなることが知られていますが、同じような問題は若年性特発性関節炎の患者さんでも認められると思われます。いずれにせよ場合により内臓に病気を起こすことがありますので何も治療をしないでいれば寿命は縮まるとも考えられますので、リウマチの専門医による適切な治療を行うことが大切です。
- Q.13関節リウマチの治療を10年近く続けていますが今年に入り、眼が見えにくくなってきました。関節リウマチの進行や治療が、影響する場合があるのでしょうか?
関節リウマチがうまくコントロールされていても、治療薬の副作用が原因で視力の障害をきたすことがあります。最も多くみられるのは副腎皮質ステロイドを長期使用していることによる白内障と緑内障です。ゆっくり進むとするとその多くは白内障で、これは比較的簡単な手術によって治すことができます。まれですが、免疫を抑制する薬で眼の感染症(眼内炎など)をおこすと視力が障害されることもあります。
また関節リウマチ自体が関節のみではなく、からだの色々な場所に炎症をおこし、障害をきたすことがあります。
眼では上強膜炎、強膜炎やブドウ膜炎が知られています。特に、強膜炎や後部ブドウ膜炎は視力障害をきたしやすい病変です。これらもまれなことですが、関節リウマチの治療が不十分で、このような部位の炎症が続くと視力障害をきたすことがあります。
いずれにせよ、症状があるのでしたら眼科で精査されるのが良いと思います。その際、直接眼科を受診するより、関節リウマチの主治医から、関節リウマチに対する治療内容や関節リウマチの状態を記載した紹介状があれば、より適切な診断が得られると思いますので、できるだけそのようになさることをお勧めします。(平成29年12月更新)
- Q.14母親が関節リウマチを患ってます。診断されたのは32歳頃だと思います。私も兄弟も親族もリウマチ患者ではありません。隔世遺伝で自分の子供(母親からみて孫)に遺伝する可能性はあるのでしょうか?
関節リウマチは、必ず遺伝する病気ではありません。一卵性双生児は遺伝子が全く同じですが、片方が仮に関節リウマチになったときに、もう一方が関節リウマチになる確率は約30%と報告されています。また関節リウマチの患者さんでご親族内に関節リウマチの方がいるのは1%程度です。
以上から仮に遺伝が関係しているとしても、強いものではありません。隔世遺伝で発病することを全く否定することはできませんが、ご心配になるような高い確率ではないと思われます。
- Q.15私は小2の頃に川崎病を患い、後遺症として冠動脈瘤があり、30年近く経った今も経過観察をしています。リウマチに関しては、原因不明の関節炎が頻発し整形外科のリウマチ医にかかっていますが、症状から早期関節リウマチが疑わしいとは言われるものの、確定診断には至っていません。先日、川崎病の方でCT検査をした結果、冠動脈瘤が非常に肥大していることが分かりました。リウマチの様な症状が出たことで冠動脈瘤が肥大する関係性はあるのでしょうか?また逆に川崎病を患ったことでリウマチの様な症状が出るようになったのでしょうか?リウマチ症状が頻発したのはここ1年くらいのことで、今まで冠動脈瘤の異常を聞いていないだけに、関係性があるのか気になります。
ご質問の川崎病と関節リウマチとは直接の関連はありません。川崎病の急性期に関節炎を伴うことはありますが、現在の関節症状は経過からは早期関節リウマチの可能性が高いと考えます。リウマチ様症状は近医の整形外科で、また冠動脈瘤に関しては、循環器科で経過観察してもらってください。いずれにせよ担当医の先生に良く相談してください。(平成23年3月)
- Q.20私は30歳代の女性で、3年前から朝のこわばり、両手指・第2関節・付け根・手首・ひじ・両ひざ・肩の関節の痛みで検査しましたが、異常なしでした。しかし歩きづらくなったため、再度受診。両ひざに水がたまり、変形性膝関節症と診断されました。 リハビリをしていましたが、以前と比べ膝以外の関節の痛みがひどく、車のハンドルが握りにくくなり、両膝が動きにくい時は、ペンギンのようになってしまいます。 MMP3が80と少し高く、リウマトイド因子(RF)は15と正常範囲で陰性ですが、症状がどんどんひどくなります。リウマチかどうか非常に不安です。
年齢から変形性関節症は、考えにくいです。30歳代の女性は関節リウマチがもっとも発症しやすい世代ですし、手指の小関節や手関節(手首)などが多数痛むという症状から、関節リウマチの可能性が高いと思われます。リウマトイド因子(RF)は陰性でも、他の方法(RAHA/RAPA法)や抗CCP抗体などが陽性の場合もあります。これらが陽性ならほぼ関節リウマチといえます。また、MMPが高いことは関節リウマチであることを示すものではありませんが、関節リウマチの可能性が疑われます。
RFや抗CCP抗体が陰性でも、このような関節症状があって、炎症反応(赤沈やCRP)が高いようなら、かなり高い確率で関節リウマチと考えられます。(平成24年2月/平成29年12月更新)
