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関節リウマチは関節だけでなく全身が慢性的に消耗する病気です。そのため全身と関節の安静が必要です。十分な睡眠をとり、疲れたら休憩や昼寝など休息を積極的にとることが大切です。心身の疲れを溜め込みすぎないように心がけましょう。お酒を飲まれる方は、関節症状が落ち着いている場合には適度なら問題ないですが、飲みすぎないように注意し、また関節症状が落ち着いていない場合には控えましょう。
関節を冷やすと痛みが強くなったり、関節が動かしづらくなったりすることがあります。寒い時期だけでなく、夏も冷房の風が直接あたるのを避けて長袖や長ズボン、ブランケットなどで症状のある関節の保温を心がけましょう。また逆に関節が腫れて熱感があるときは、関節の炎症が起きている可能性もがありますので、その際は温めないようにしましょう。
関節リウマチの方々に、適度な運動は推奨されています。治療薬により病気のコントロールが良くなり、関節の状態が落ち着いてくれば各種のストレッチや運動を行うことは勧められます。運動の強さは運動後一時間程度の休息で次の活動が問題なくできる程度にしましょう。翌日以降に疲れや関節痛が残るようであれば、運動の強さや時間を抑えましょう。身体の状態は日々変化していますので、その日の状態にあった、適度な運動の量や強さを調節することが大切です。
料理をするときには重い鍋などは、手関節への負担を軽くするために必ず両手で持つようにしましょう。鍋つかみなども必要に応じて使いましょう。コップや食器は手関節炎がある方には負担となるので、両手で持つようにしましょう。
下肢の関節に炎症がある方は、無理に歩行距離を延ばすより、歩かずに自宅で出来る運動もありますので、主治医に相談しましょう。料理や家事でも長時間作業する場合には、高さのある腰掛椅子などを使ってこまめに下肢を休めましょう。
脊椎(頸椎・胸椎・腰椎)はすべて関節で結合しています。脊椎の関節にもリウマチの炎症が起こることがあります。首や腰の痛みがある場合は、うつむいた姿勢(PC作業や読書など)を長くとることは控えましょう。また、脊椎の症状が続くようなら、主治医に相談して評価をしてもらいましょう。
【情報更新】令和4年9月 |