リウマチを知ろう!

関節リウマチの症状

中期以降の症状

関節症状

 ある程度病気が進行すると、関節の骨や軟骨が破壊されて関節の変形が起こり、関節を動かせる範囲が狭くなります。
 手指では小指側に曲がる尺側偏位、指の関節の変形でその形からスワンネック(白鳥の首)、ボタンホール(ボタン穴)といわれる変形を起こします。足では拇趾(おやゆび)が外側に曲がって示趾(ひとさしゆび)にぶつかったり乗り越えたりする外反母趾、足趾が折れ曲がったようになるハンマートーといわれる変形や、膝や肘が十分に伸ばせなくなる屈曲拘縮などがみられます。
 頭を支えている頸(くび)の関節が侵されてずれやすくなる(環軸関節亜脱臼)や後頭部が痛んだり、手の力が入りにくくなったり手のしびれが出現します。
 肘の外側、後頭部、腰骨の上など圧迫が加わりやすい部位の皮下にしこりを生じることがあります。リウマチ結節とよばれています。

関節以外の症状

 全身症状として、疲れやすさ、脱力感、体重減少、食欲低下がみられます。
胸部エックス線やCT写真をとると胸水がたまったり、肺の背下部から始まる間質性肺炎、肺線維症とよばれる陰影がみられることがあります。症状としては息切れ、から咳(痰をともなわない)咳がみられるようになります。
涙や唾液が出にくくなるシェーグレン症候群がみられることもあります。

 心臓、肺、消化管、皮膚などに血管炎が起こり、関節の症状以外に発熱や心筋梗塞、肺臓炎、腸梗塞などの症状をひきおこす悪性関節リウマチは、厚生省の特定疾患の一つに指定されています。治療費の自己負担分が公費で補助されます。一般の関節リウマチの症状が強く治り難いといっても悪性関節リウマチとは呼びません。

【情報更新】令和4年10月

 

初めから起こる症状