|
-------------------------------------------------------------------------------------------------- --------------------------------------------------------------------------------------------------
関節リウマチの薬物治療の基本方針(2023年) 関節リウマチと診断された時には以下のように治療を行います。ここでは日本リウマチ学会が2020年にまとめた治療のガイドラインをごく簡略化して説明します。日本リウマチ学会のガイドラインはアメリカリウマチ学会(ACR)、欧州リウマチ学会(Eular)が提唱したものに呼応して作られたものです。 詳細をお知りになりたい方は詳細版を参照ください。また各薬剤の内容については別にある薬剤毎の説明を参照ください。
【基本的治療】
第1フェーズ メトトレキサート(MTX;リウマトレックス、メトレート、メトジェクトなど)
第2フェーズ 生物学的製剤(バイオ製剤;注射)、あるいはJAK阻害薬(内服)にMTXを併用、あるいは単独で使用します。安全性を考えて通常は生物学的製剤を優先します。
第3フェーズ はじめに使用した生物学的製剤、JAK阻害薬で効果が見られない場合、他の生物学的製剤、JAK阻害薬への変更を考えます。TNF阻害薬で効果が不十分な場合は非TNF阻害薬への切り替えを優先します。
【補完的治療】
■疾患活動性とは 関節リウマチにおいて、疾患活動性とは自覚症状(患者さんの感じる関節の痛さ=VAS)の程度、腫れと圧痛(押されて痛いこと)のある関節数、炎症を示す検査(赤沈(血沈)あるいはCRP)の数値などにより決定します。いくつかの評価法がありますが、よく使われているのはDAS28という評価法でこれは自覚症状、28の関節数の状態と検査値から計算します。高疾患活動性、中等度疾患活動性、低疾患活動性、寛解に分けられます。
|
|