リウマチを知ろう!

リウマチQ&A

Q.194関節リウマチで治療の前など痛みが強い時にリメタゾンを処方してもらうことがあります。リメタゾンは普通のステロイド剤とどう違いますか? またリメタゾンを注射後、痛い関節がズキズキと刺激されていくような感覚が強くなります。その後一気に落ち着いてきます。こういうことは起こりますか?

リメタゾンは、炎症や痛みを強力に抑える効果があるステロイド薬で、特に急性期の関節リウマチなどの症状に対して使用されることがあります。この薬の特徴として、ミセル化されている場合、患部への薬剤の移行性が高まり、炎症のある箇所で効果を発揮しやすい点が挙げられます。
リメタゾンを注射後、痛みのある関節が一時的にズキズキと強く刺激されるような感覚が生じることがあります。これは薬剤が炎症部位に集中し、その過程で一時的に神経を刺激することが原因と考えられます。この現象は特に炎症が非常に強い箇所で起こりやすいですが、通常は短時間で収まり、その後急速に痛みが軽減していきます。このような反応はリメタゾンに特有というわけではなく、他のステロイド製剤でも注射後に一時的な増痛が見られることがあります。
この一時的な症状は薬の作用の一部であり、多くの場合心配は不要ですが、痛みが長時間続く、あるいは他の症状が加わる場合には、医師に相談することをおすすめします。(2024年10月)

Q.193私は関節リウマチで生物学的製剤の治療を受けています。多少の痛みはあるものの数値は何年も大して変わらずいます。抗リウマチ薬の飲み薬のタイプは副作用が強くて何種類か試しましたが使えずにいます。生物学的製剤で多少は改善されましたが、結局完全に良くなるわけではないのが現状です。費用も大変ですしそんなに進行もなく、悪化もしていません。あまり進行しないタイプというようなことを言われました。治療をやめて痛みには痛み止め等の対処をすれば過ごせると思いますが、リウマチ自体や合併症など支障はどの程度ありますか?

お尋ねの内容からは、寛解(関節炎なし)には至っていないが、骨レントゲンでは骨破壊が進行していないとお察しします。生物学的製剤の中止は、寛解を半年以上持続出来ている場合に考慮されますが、寛解していても中止により再燃する確率は6-8割と高いです。中止ではなく、生物学的製剤の投与間隔を伸ばすなどの減量を試すなど、主治医と相談してみてはいかがでしょうか。再燃は、骨破壊の進行へとつながりますし、合併症はリウマチ自体がコントロールされていないと出現しやすいため、リウマチ自体がコントロールされていることが最も重要です。(2024年10月)

Q.11関節リウマチの治療費はたびたび問題になっていると思います。薬価が毎年下がることで負担が減る人もいると思いますが、高額療養費(特に多数該当)を利用している人は私も含め薬価が下がることで該当しなくなり、負担が増え治療が続かないことさえあります。 また、ひとりひとりそうした区分や使っているお薬、処方日数によって変わってくると思いますし、それを個人で計算したり病院側が計算することも困難なのが現実です。 そういったものの指標や、わかりやすいガイドはないでしょうか? また単に薬価が下がれば負担が減ると考えずに何か対応があれば嬉しく思います。 費用に関して案内があれば教えていただけますでしょうか?(確定申告、高額療養費、障害手帳等は除く)

A:ご存じの通り、高額療養費制度とは、年齢や所得によって異なるため、医療機関や薬局の窓口で確認されるのが良いと思います。現在では、各製薬企業が薬剤毎に高額医療制度に対する冊子などを作成して患者さんに配布しているものもございますので、受診されている診療施設や薬局で確認するのが確実かと思います。(2024年10月)

Q.192関節リウマチ治療のためJAK阻害薬を希望したところ帯状疱疹ワクチン「シングリックス」を接種してくださいと指示があり一回目の接種をしました。JAK阻害薬を使えるようになるのは最短でどのくらいからなのでしょうか? 関節リウマチでメキサトトーレを現在も服用していますが緩やかな効果で寛解までに至っておりません。仕事は官公庁職員で私傷病休暇や勤務軽減を利用しながら現在に至ります。所属からは「いつから通常勤務できるのですか」と言われつらい思いをしております。 アドバイスや事例、回答お願いいたします。

A:帯状疱疹ワクチンの効果が十分に得られるのは、2回目接種の1か月後くらいからとなります。ただ完全にはわかっておりませんが、JAK阻害薬を始めた後にワクチンを接種しても効果はあると考えられていますので、リウマチの状態が悪く待てないような場合は主治医に早めに始めることを相談されてみてもよいかと思われます。(2024年10月)

Q.191今まで注射で治療していましたが、その注射薬が販売中止になりアザルフィジンEN500㎎に変わりました。週1回朝食後に1錠の服用ですが、調べると1日2回服用と出てきます。何か特別な治療法なのでしょうか?量が少なすぎて効果がないのではと不安です。

アザルフィジンENというリウマチ薬は古くからあるお薬で、日本のみならず世界中でよく使われています。ただ、飲み始めた時に、副作用として激しい蕁麻疹(薬疹といいます)が出る場合があります。そのために半量より始めることがあります(身体を慣らすというイメージ)。また年齢や体重によっては規定の量の半量を投与する場合もあります。主治医の先生に素直な疑問をぶつけてみるのも良いと思います。(2024年10月)

Q.190現在のところリウマチ寛解で、週1でメトトレキサートを服用しています。最近手指の付け根の痛み、手首や手のひらの腱がつっぱり痛みがあります。リウマチ の薬を飲んでいても、免疫ミルクのサステナを飲んで調子が良くなった方がいらっしゃるようですが飲んでも大丈夫でしょうか?。

個々の健康食品が関節リウマチに効果があるのかないのか、またどのくらいの効果があるのかについては、なかなか判断が難しいところです。そもそも現在のお薬との飲み合わせもありますので、主治医とご相談するのが良いと思います。(2024年10月)

Q.10一昨年リウマチ性多発筋痛症を発症し、3週間ほど入院しました。ステロイドの服用で起き上がり動けるようにもなりましたが、現在はリウマチ症状が発現しており、リウマトレックスでは効果がみられないといわれ、生物学的製剤を勧められていますが、注射が高いこともあり明らかに生活を圧迫するので踏み切れません。医療費の補助がでるようにならないのでしょうか?

医療費助成は、医療費の自己負担を軽減する制度で、対象疾患や給付内容、自己負担割合なども様々です。世帯収入なども関係してきますので、詳しいことは、おかかりになっている病院・クリニックの医療相談の窓口でご相談されるのが良いと思います。(令和6年10月)

Q.461回目モデルナアーム、2回目39度の高熱、3回目コロナワクチン接種後38度以上の高熱、その後左右股関節痛から左右肩関節痛へと痛みが広がりました。それまで病気らしい病気はしたことなく、おかしいと感じたので早期に血液検査、エコー検査等をして関節リウマチと診断されました。健康被害として申請できますか?

2021年から現在までにPMDAに報告があったデータを確認してみますと、コロナウイルス(SARS−CoV−2)RNAワクチンが被疑薬となっている関節リウマチの報告は、スパイクバックスが11件、コミナティーが78件でした。
いずれも原因は不明となっていますが、ワクチン接種により、細胞免疫を活性化するため、それに対する抗体が生じて、そこに炎症が発生する可能性は否定はできないと考えれらます。(令和6年9月)

Q.67初めてアダリムマブ注射をし、一週間が過ぎて注射部位に発赤があらわれ赤みが増しています。かゆみや痛みはないですが、自然に消失するのでしょうか。次の受診までそのまま経過を見ても大丈夫でしょうか。

アダリムマブ注射後一週間での注射部位の発赤ですね。赤みが増しているとのことですので、主治医の診察をお受けになることをお勧めします。(令和6年9月)

Q.30妊娠初期の看護師です。 リウマチの患者さんの点滴を準備している時、オレンシアを混注したものが頭に少しかかってしまいました。 しばらくしてから洗い流したのですが、胎児への影響はないでしょうか?

どのくらい頭皮にかかったのかがわかりませんが、影響はまずないと考えてよろしい思います。(令和6年9月)

Q.189関節リウマチと診断され、非結核抗酸菌もあります。治療はできないのでしょうか?

関節リウマチの治療開始の時期と治療内容は、非結核性抗酸菌症の状態によって変わってきます。非結核性抗酸菌症の状態が悪ければ、肺の治療をしてからリウマチ治療を開始することが望ましいですが、肺の状態が安定していれば肺の治療をしながら、あるいは経過観察のみをしながらリウマチを治療ををすることもあります。ただし、生物学的製剤やJAK阻害薬などを使用するときにはより注意が必要です。なお、これらは肺MAC症という最も多い菌種の場合についてですので、他の菌種では対応が異なる可能性があります。いずれにせよ、呼吸器内科とリウマチ科の先生の間で相談して治療していただくことが望ましいと思われます。(令和6年9月)

Q.188JAC阻害薬は生物学的製剤に比べて、悪性腫瘍などの発生率が高いなどの報告がありますか。また、ヒュミラが効果無くなったので、すぐにJAC阻害薬にする流れは通常でしょうか?

JAK阻害薬の悪性腫瘍のリスクは、1つの臨床試験でTNF阻害薬(主にヒュミラとエンブレル)よりも多かった、というデータがあるのみで、5つのJAK阻害薬の多くの臨床試験では、悪性腫瘍が増加するというデータはありません。その1つの試験のデータもよく見ると、JAK阻害薬(ここではゼルヤンツ)で悪性腫瘍が増加しているわけではなく、相手のTNF阻害薬でむしろ悪性腫瘍の少なかった、ということでした。よってJAK阻害薬で悪性腫瘍が増加する、ということは基本的には無いと思います。10年以上の長期使用ではどうか?という懸念はありますが、用法用量をきちんと守って過剰投与にならないようにすれば心配はないと思います。悪性腫瘍の原因としては、一般には喫煙、家族歴(遺伝?)、加齢と、ウイルス(肝炎ウイルス、EBウイルス、ヒトパピローマウイルスなど)がありますので、遺伝や加齢は仕方ありませんが、禁煙やワクチンなどで予防することが大切だと思います。ヒュミラの効果が不十分な場合にJAK阻害薬に変更することは、臨床試験のエビデンスもあり、現在通常に行われており、効果も期待できると思います。(令和6年9月)

Q.15関節リウマチ歴9年になるのですが、40代になって更年期障害用のサプリを飲んだところ、次の日朝手や肘、足の痛みが和らいでいました。 サプリだけで、リウマチ薬を飲んでいないと骨の破壊は進んでしまいますか?

現状、サプリメントで関節リウマチの疾患活動性をコントロール出来る科学的な証拠を有するものはありません。
それぞれの患者さんの状態に応じた抗リウマチ薬をはじめとする各種薬剤を服用しなければ、骨・関節破壊は進行する可能性が高いと思われます。(令和6年9月)

Q.187肝血管腫持ちです。リウマトレックスは肝炎などは使用できないとありましたが、飲んでも大丈夫でしょうか?

血管腫と肝炎は別物です。肝血管腫があったとしても、肝臓の機能が正常であれば、リウマトレックスは通常量で内服できます。(令和6年9月)

Q.186関節リウマチと診断されました。 主治医は、メトトレキサート8mgから始めます。とおっしゃいましたが、少ない量2mgから始めて、効かないから増やしていくのではなく、なぜいきなり8mgからなのですか? また、喫煙者ですが、禁煙してからでないと、服薬治療は始められないですか?

メトトレキサートは、関節リウマチ治療の基本となる薬剤の一つです。この薬は、適切な量から始めることで、病気の進行を早めにコントロールすることが重要とされています。6mgまたは8mgから始めることが推奨されています。これは、より少ない量から始めるよりも、早期に効果を得るためです。例えば、2mgのような少量から開始すると、効果が十分に現れるまで時間がかかり、その間に関節リウマチの症状や炎症が進行してしまう可能性があります。ですので、最初から8mgの量で治療を開始することも一般的な方法です。

また、メトトレキサートの増量は通常4週間ごとに行われます。治療の初期段階で病気をしっかりとコントロールすることが、将来的な関節のダメージを防ぐために非常に重要です。

次に、喫煙に関してですが、喫煙は関節リウマチの治療効果を低下させる可能性があり、禁煙は治療効果を高めるために非常に重要です。ただし、禁煙してからでないと治療が始められないということはありません。禁煙は推奨されますが、喫煙者の方でも治療は可能です。主治医と禁煙に向けたサポートについても相談してみることをお勧めします。(令和6年9月)

Q.15今回、7月きき手のこわばりと指関節、足指関節に痛みがあったため整形外科に行きリウマチの血液検査をお願いしました。 結果は抗CCP1.2 CRP0.03との事で陰性と言われました。 他の検査はしていません。 検査はこの2項目だけです。今年の4月に膠原病疑いで検査した時は抗CCP抗体は0.5でしたが、この抗CCP抗体の値が今回、増えていると言う事は陰性でも、症状とともに今後、急に上昇する可能性があると言う事でしょうか? 3ヶ月の間で値はこんなに変わるものなのでしょうか?

今回の抗CCP抗体の値の変化は検査の誤差の可能性が高いと思われます。しかし、関節リウマチでは抗CCP抗体が陰性の場合もありますので、陰性だからリウマチでないとは言えません。いずれにせよ、関節の症状や血液検査、X線などの画像検査で総合的に診断を行います。おそらく現在、リウマチが疑われる病状ではないのかと思われますが、もしご心配であれば、リウマチ専門医を受診していただくことをお勧めいただします。(令和6年9月)

Q.66抗CCP抗体の数値が高ければ高いほど寛解までの道のりは長いとの情報をみましたが、治療を続ければ元の数値が高くても関節の変形は止められるのでしょうか? また、抗CCP抗体が高い人には理由があるのでしょうか?

抗CCP抗体は関節リウマチの診断だけでなく、関節リウマチの発症を予測することがある程度可能です。また、抗CCP抗体陽性の関節リウマチでは骨破壊の進行が速いことが知られていますが、抗CCP抗体の数値が高ければ高いほど寛解までの道のりは長いということは科学的根拠はないと思います。抗CCP抗体は関節リウマチの治療法を決める上でも重要で、特に数値が高い方は将来的な関節の変形を防ぐためにも早期の治療開始が勧められます。早期に適切な治療を行えば関節変形を止められる可能性は高くなります。
また、抗CCP抗体は遺伝的な要因や歯周病や喫煙などの生活習慣が影響しますので、特に歯周病や喫煙習慣のある方は解決した方がよろしいと思います。
(令和6年9月)

Q.185両肩両手首が痛く4か月良くならず専門医で受診し関節リウマチと分かりメトトレキサートを4錠1か月飲み、少し良くなるが足指が痛くなり6錠を3か月飲むが大きな変化が無く痛い日々が続くので、次回の受診で生物学的製剤を医師に言った方が良いのか悩んでます。

関節リウマチの場合、メトトレキサート6錠(12mgでよろしいでしょうか)で効果が乏しいようであれば、生物学的製剤を考慮します。主治医は自覚症状だけではなく、他覚的な関節炎の状態と血液検査の経過も合わせ、判断すると思います。治療方針は、患者さんと医師が話し合いながら決めることが大切ですので、患者さんが治療の希望を話すことは歓迎されることです。一つ気になるのは、抗CCP抗体陰性、リウマチ因子陰性で、MMP-3が低値の割にCRPが高いため、関節リウマチ以外の病気の可能性について、お聞きになってもいいかもしれません。                                               (令和6年8月)

Q.65関節リウマチは免疫を上げると痛みがでますか? 免疫が下がると痛みますか?

関節リウマチは自己免疫+炎症性疾患であり、イメージとして「免疫が上がる」ことで、「リウマチの症状が悪くなる」すなわち「痛みが強くなる」という印象はあるかもしれませんが、免疫の状態と痛みの強さはあまり関連はありません。実際リウマチ因子が高く、免疫グロブリンが多くなっても痛みがないこともしばしばあります。逆に免疫が低くなっている状態でも痛みが出ることもよくあります。関節リウマチでは、通常、免疫の高さではなく、炎症の強さ(血液検査ではCRPの値が高いこと)と痛みの強さが概ね関連しますが、それでも一致しないことはよくあります。痛みの原因は様々で、免疫や炎症も含めて異常がなくても、「痛覚変調性疼痛」と呼ばれるような、脳の痛み感受性が高まっていることによる痛みもあります。関節リウマチの患者さんの「痛み」が全て「リウマチの悪化」とは言えませんので、抗リウマチ薬の過剰投与にならないよう、痛みが本当にリウマチによるものかどうか、見極めることが大切です。

(令和6年8月)

Q.184関節リウマチと診断されました。処方薬アザルフィジンで様子をみてと言われましたが、1ヶ月半ころ痛みが強くなっていき、エタネルセプトBS50mgの皮下注射になりました。その注射の基本投与方法は週に1回から2回なのですが.1ヶ月に1回ずつで様子をみる言われました。飲み薬もアザルフィジンのままです。注射後2週目くらいに痛みが強くなったのですが、注射の基本投与時期を長くするのはどうしてでしょうか?血液検査の数値のためでしょうか?その間に注射の効能が切れて関節リウマチが進行するのでは心配です。

確かにエタネルセプトの一般的使用法とは異なっていて、その先生の治療法はよく理解できません。エタネルセプトの効果時間は短いので通常は50mgを週1回注射します。調子がよいときに注射間隔をあけることはありますが、それは寛解している場合ですし、1か月に一回という使い方はよくわかりません。       (令和6年8月)