リウマチQ&A
- Q.173ヒュミラ,リウマトレックス 6年 エンブレルのみ 8年で、妊娠中はエンブレルを中断し、出産後エンブレルを再開したのですが痛みの波があるため違う生物製剤への変更を考えてます。リウマトレックスの吐き気が耐えられないので、IL-6阻害薬をすすめられましたが、もし効かなかった場合、再度TNF阻害薬の生物製剤へ変更できますか。
リウマトレックス (MTX)による吐き気が強いなら中止して、IL-6阻害薬(アクテムラ、ケブザラ)を単独で試みるのが良いかと思います。IL-6阻害薬が効果がない場合、再びTNF阻害薬への変更は可能です。ただし、同じ薬剤(この場合はエンブレル)を再開した場合、薬剤に対する免疫反応(抗体)ができて、効果が低下することもありますが、頻度は低いと思います。レミケード以外はどのTNF阻害薬(ヒュミラ、シンポニー、シムジア&ナノゾラ)もMTXと併用しなくても使用はできますが、MTXと併用しない場合は効果がやや劣るかもしれません。
(令和6年4月更新)
- Q.172関節リウマチで目の合併症があります。予防する方法はありますか?
目はどのような合併症でしょうか?関節リウマチ自身の治療が適切になされていれば合併症は予防しやすくなると思いますが、また合併症により治療は異なることもあります。
(令和6年1月更新)
- Q.13ベータdグルカンとは
真菌類に共通する多糖類の化合物です。真菌類であるニューモシスチス肺炎の時に上昇するために検査で測定されます。
(令和5年12月更新)
- Q.9関節リウマチを発症したら献血できないですか?
関節リウマチを発症、治療を受けている場合献血できますが、使用されている薬によっては献血できないことがあります。詳しくは日本赤十字社のHPの献血基準を参照していただくか、献血当日に健診医にご相談ください。(令和6年1月)
- Q.8関節リウマチの治験はやっていますか?治験を受ける場合はどうしたらよいのでしょうか。
リウマチの専門医のいる病院にご相談ください。ただあなたの病態がその薬の治験にマッチしていなければ候補にはなりません。 (令和5年11月)
- Q.24かなり初期に関節リウマチと診断され、治療が開始できたので寛解する可能性が高いと説明を受けています。リウマチ治療中の注意点などは見つかるのですが、寛解後の注意点は治療を続けましょう程度のことしか見つかりません。関節への負荷の程度を気にしなくて良くなったりするものなのでしょうか。はたまた生涯関節への負荷を気にしながら生活する必要があったりするのでしょうか。寛解後も重いものを運んだり長時間歩いたりするのは避けるべきなのでしょうか。身体を使う仕事をしているのでアドバイスいただきたいです。
寛解後は、疾患活動性としての寛解をいかに維持するかがとても重要です。薬物治療の継続・減量あるいは中止に関しては、身体所見と疾患活動性評価によります。一方、身体機能に関しては、炎症のない関節に対しては特別な負荷の軽減を短期的にも長期的にも気にする必要はないと思います。身体を使う仕事でも問題なくできると思います。一般的に言えば全く落ち着いてる関節に多少の負荷をかけても、その関節の炎症が再発するとは考えられていません。もし関節エコー検査が可能であれば、関節の状態を判断していただき、局所の炎症を裏付ける所見がなければ通常の生活で構わないと思います。関節症状が再燃した場合には、全身的な薬物治療の見直しや局所の炎症を治める治療(関節注射など)を、その際に考えればよいと思います。今の生活をしっかりと楽しんでください。(令和6年1月)
- Q.23免疫をあげたいと思っていますが、何が良いか分かりません。
免疫とは体を守るために様々な要素で出来上がっている極めて複雑な仕組みです。リウマチは免疫の一部が異常で過剰に反応している状態です。ですから免疫をさらにあげるということはリウマチを悪くしかねません。また健康薬品や食品で免疫力が低下している病気を治すほどに免疫を上げることが証明されているものはありません。
(令和5年5月更新)
- Q.13関節リウマチの治療中でメトトレキサートを服用していますすが、栄養ドリンクは摂取可能ですか?
一般的に栄養ドリンクの摂取は、メトトレキサート内服中でも可能です。その場合、栄養ドリンクの用法用量を守ることは必要です。ご心配な場合は、主治医に相談することをお勧めします。(令和6年1月)
- Q.48関節リウマチの炎症がひどい時単球数がとても増えます。どういう意味ですか?単球はどんな役割をしていますか?
単球数は慢性の炎症などで増加します。通常は感染に対する防御の早い段階で働きます。関節リウマチの関節内では炎症を起こすサイトカインという物質を作ったりしています。(令和6年1月)
- Q.47ホームページの説明の中に 「この免疫系の異常で、関節の毛細血管が増加し血管内から関節滑膜(かつまく)組織にリンパ球、マクロファージなどの白血球が出現します。このリンパ球やマクロファージが産生するサイトカイン(TNFα、IL-6など)と呼ばれる物質の作用により関節内に炎症反応がひきおこされ、関節の内面を覆っている滑膜細胞の増殖が起こり、痛みや腫れを起こし、関節液が増加し、軟骨・骨の破壊が進んでいきます。」 というのがありました。つまりリンパ球や単球が増えるということですか? 痛みが悪化してしまい検査結果では炎症値の上昇と単球が多くなっていました。でもリンパ球は減っていました。どういう意味なんでしょうか?
血液検査は血管の中の白血球をみているので、必ずしも関節滑膜での状況とは一致しません。血液検査のリンパ球減少は関節リウマチやステロイドなどの治療でよくみられます。リンパ球数の増減について、通常はあまり問題にすることはありません。(令和6年1月)
- Q.171プレドニゾロン2ミリを継続しています。少ない量でも副作用はありますか?どのような副作用がどの程度起こりますか?
プレドニンは少ない方が副作用は減少しますが、長期間になるとどんなに少量でも副作用があると報告されています。副作用の種類や頻度は、毎日の内服量のみならず、今まで投与されたステロイド積算量、年齢、性別、患っている病気によっても異なります。ただ、多くの副作用は予防も可能です。当財団の関節リウマチの治療のステロイドの項も参考になさってください。(令和6年1月)
- Q.170シンポニーは半減期が14日とありました。ですが投与間隔は4週なのはなぜですか?
健康な人にシンポニーを1回注射した場合の血液中の濃度は3.5~5.5日後に最高となり、半減期(血中薬物濃度が半減するまでに要する時間)は約12~13日であることが報告されています。ただし、シンポニーの濃度はこの倍の期間である24-26日で0になるわけではないため、関節リウマチ患者さんではシンポニーを4週毎に注射した場合には12週後には安定した血中濃度になるといわれています。シンポニーはTNFαという炎症を起こすサイトカインに結合してその作用を抑えるため、TNFαが多い状態の患者さんではシンポニーの効果が4週間持続しない可能性が考えられ、その場合は注射する量を増やすことがあります。シンポニーの用法用量は、50㎎、100㎎をそれぞれ2週間投与と4週間投与で投与した試験の6週後の有効性の評価において、50 mgを4週間隔で皮下投与する用法用量が治療効果が得られる最小の用量と考えられたため、4週に1回の投与になりました。(令和6年1月)
- Q.169シェーグレン症候群で治療中ですが。インフルエンザのワクチンを受けてもいいでしょうか。 また、受けてもよいなら血液検査を受けた日からどのくらい期間は空けた方がいいのでしょうか。
シェーグレン症候群を始めとする膠原病患者さんの多くはステロイド、免疫抑制薬を服用しており、いずれも免疫力低下が懸念されます。そのため、厚生労働省が作成した「新型インフルエンザワクチンの優先接種の対象とする基礎疾患の基準の手引き」においても、 新型インフルエンザに感染した時に重症化するおそれが高いことから、優先対象とすると記載されています。
また、定期的な血液検査を受けた日にちとインフルエンザワクチン接種期間については特に問題はございませんので、いつでも接種可能です。(令和6年1月)
- Q.168関節リウマチに関連したこわばり、冷えや筋肉痛への対処法はありますか?
冷えや筋肉痛は一般的には関節リウマチには直接的な関連はないと思います。朝の手指のこわばりに関しては、起床時にお湯に5分ぐらい浸けてから日常生活を始めるとよいと、以前から言われています。(令和6年1月)
- Q.167免疫抑制剤とステロイド、生物学的製剤とたくさんありますが、免疫力は実際どのくらい下がるのですか?薬の効き具合とは関係なく、免疫の下がり具合を見た時、強弱や、レベル、どう違うんですか?
免疫は生体の防御反応で、リンパ球や免疫グロブリンなどさまざまなもので構成されています。たとえていえば、攻撃に対して種々の撃退方法を持っているような自己防衛隊のようなものです。そのどの部分を抑えるかが薬によって異なりますので、一概に薬同士の強さを比較するのは難しいです。(令和6年1月)
- Q.166関節リウマチになり2年がたちます。最初が肝心と言われて治療を色々しましたがあまり上手くいっていません。薬があいにくいみたいです。最初というのはどのくらいですか?その後はどう変化していくんですか?
関節リウマチは、以前は長期にわたり徐々にゆっくりと関節変形・破壊が進行していくと考えられていましたが、現在では発症2年以内に患者さんの70~90%でレントゲン所見で骨びらん(関節破壊)が起こることが確認されており、以前考えられていたよりも病初期に関節破壊が進行することが分かってきました。ですから2年以内に適切な治療を導入することが必要だと言われています。(令和6年1月)
- Q.165関節リウマチで海外でアナキンラの治療を受けていました。帰国して日本ではないと言われました。似ている作用のものや良く効くものはないのでしょうか?
関節リウマチに対して保険適用があるのはTNF阻害薬6剤、IL-6阻害薬も2剤など、アナキンラに代わる生物学的製剤は多数あります。また内服薬でJAK阻害薬も有望ですので、主治医とご相談して決めていただければ良いと思います。(令和6年1月)
- Q.164関節リウマチにおける平均的な通院頻度、検査頻度はどのくらいですか?生物学的製剤、ステロイド内服中です。
生物学的製剤を用いていても状態が安定していれば1-3か月に一回ということになると思います。(令和5年11月)
- Q.46関節リウマチのステージや診断の基準を見ると関節が中心で書かれています。合併症や全身の状態が悪くてもメインの判断は関節ということになるのですか?
「関節リウマチの診断」では、関節の所見が一番の重要点となります。具体的には関節の腫脹がないと診断自体ができないことになっています。
また一般的に用いられている「関節破壊の進行の程度(Steinblocker分類)」では、関節のX線所見により個々の患者さんの関節破壊の「ステージ」を分類します。
一方、「合併症や全身状態」はあくまで関節リウマチの合併症や、疾患に付随する全身的な状態を表すものであり、関節リウマチの「診断」自体には直接かかわるものではありません。(令和6年1月)
- Q.4530代女性です。近所の整形外科を受診し、1年間メトトレキサート週3錠セレコキシブ・アザルフィジンを毎朝夕、プレドニン毎朝・週1フォリアミン飲んでいます。しかし痛みや腫れも完全には収まっていません。最近の検査結果はCRP0.33/RF46/MMP-3 152です。担当医からは生物学的製剤を使うといわれましたが、専門医を受診した方がよいでしょうか?
ご年齢と、お示し頂いた検査結果、症状の経過などから診断は関節リウマチでほぼ間違いないように思います。現在受けておられる治療は関節リウマチの治療としてほぼ標準的な治療であり、現在の主治医の先生は専門医のご資格がないのかもしれませんが、十分専門医として通用する診療をされているように思います。セカンドオピニオン的に他の専門医のご意見を訊いてみるのも良いですが、現在の先生に症状が完全に治らないこと、検査所見も正常化しないこと、などをご相談され、たとえばメトトレキサートを、現在の週3錠から4〜5錠に増量する、生物学的製剤を使用する、など、治療強化をご検討頂くのがよろしいかと思います。(令和5年6月)
