リウマチを知ろう!

リウマチQ&A

Q.60生理中に関節痛が悪化する気がします。生理と関節リウマチに関連はありますか?

女性ホルモン(エストロゲン)の低い時期、具体的には生理10日位前から生理終了までに悪化しやすいという考えがありますが、生理周期とリウマチの関連については確定していません。月経前症候群が含まれていることもありますので、区別は難しいです。(令和6年1月)

Q.59毎回生物学的製剤の投与日の夜全身の関節がものすごく痛くなります。なぜでしょうか?

生物学的製剤を投与された後に逆に関節痛がでることは全く報告がありません。主治医の先生にご相談ください。(令和6年1月)

Q.58私が関節リウマチです。姉が潰瘍性大腸炎、妹が皮膚筋炎です。 みんな自己免疫疾患ですが家族性、遺伝等関係はありますか?

それぞれ膠原病、リウマチの病気(自己免疫疾患)でお互いに遺伝関係があると考えられていますが、親兄弟に病気があれば必ず遺伝して発症するわけではありません。

(令和5年11月)

Q.57関節リウマチで治療しています。薬を飲んでいても症状が出ることはありますか?

薬を飲んでいて完全に痛みを取ることが理想ですが、なかなか完全に痛みをとることはできないこともあります。
ただし痛くて自制ができないような状態にはならないはずです。また既に関節が破壊されてしまっているときには動作などで痛みが発生することはあります。
(令和5年11月)

Q.163生物学的製剤での治療をしてきましたが、金銭的に厳しく中断せざるを得ない状況です。月に5000円が限度です。痛み止めやステロイドだけでなんとかならないですか?リウマトレックスなどの飲み薬は副作用で飲めません。何か良い方法がありますか?

痛み止めやステロイドだけでも、痛みは取れますが、骨の破壊は止められず将来関節が変形していくことになります。また、ステロイドは5年以上長く続けると副腎不全を起こし、また糖尿病や緑内障、骨粗鬆症など多くの合併症を起こす可能性があります。ステロイドはできるだけ少量(3mg以内)にして従来のサラゾスルファピリジン、ブシラミン、イグラチモドを試す価値はありますので、これらを単独あるいは併用して使っていくのが良いと思います。レフルノミド(商品名アラバ)という薬もあり、安くて有効性も高いのですが、副作用が多いことから日本ではほとんど使用されていません。ただアラバは海外ではメトトレキサートに代わる第2選択との位置付けになっており、一部の患者さんでは大変有効ですので、試す価値はあるかと思います。
(令和5年10月)

Q.162生物学的製剤とJAK阻害薬の違いについて教えてください。それぞれのメリットやデメリット、使っている人の割合などが知りたいです。

生物学的製剤は、炎症を引き起こす細胞外分子の働きを抑える作用がある注射製剤で、JAK阻害剤は、炎症を引き起こす細胞内分子を標的とする経口薬です。
いずれも免疫力を低下させる作用も強いため、感染症に気をつける必要があります。特に JAK 阻害薬の感染症の特徴として帯状疱疹が多いため、ワクチンの投与なども推奨されています。
お薬の選択基準は、炎症の強さや骨破壊の程度、患者さんの年齢、腎機能などの生理機能や生活スタイルなどを考慮して治療薬を選択します。

日本のガイドラインでは副作用の観点からまず生物学的製剤を先行して使用することが推奨されています。
詳しくは財団ホームページの「治療」の中の薬物療法を参照ください.。
(令和5年9月)

Q.161JAKと新しい薬ナノゾラとどちらの方が効果が大きいのでしょうか?

今までナノゾラとJAK阻害薬との直接の比較をしたデータはありません。
(令和5年9月)

Q.7関節リウマチでJAK阻害薬の治療をしています。合う薬がなかなか無くてやっとという感じです。 高額医療の区分ですが2か月に1度の処方でも年間30万円を超えるくらいかかっています。仕事量(アルバイト)もなんとかできる最低限です。このまま治療を続けるのは厳しいです。役所、病院の相談窓口、税務署とあちこち行きましたが解決策は何もありませんでした。何か対策はないのですか?

残念ながら関節リウマチは「難病」には指定されず、一般的な高額医療に対する補助制度があるだけです。病状が安定すれば、JAK阻害薬の減量は可能だと思いますので、主治医と相談して試みると良いかと思います。
(令和5年9月)

Q.159メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)のため、メトトレキサートを中止しました。現在はイグラチモド25mgとブレドニゾロン2mgを朝晩、そして週一でオレンシア自己注射で治療しています。MTX-LPDを発症する前くらいまで、良くなったのですが、オレンシアはどのくらい続けた方がよろしいのでしょうか?現状は日常生活や仕事に支障なく、そして痛みもなく生活しています。なにぶん高価なものですから、考えてしまいます。

オレンシアの継続期間に特に決まりはありません。経済的に継続が困難であれば、主治医とご相談され、いつでも中止をすることはできますが、リウマチ再燃のリスクは覚悟しないといけません。もし再燃したら再度オレンシアを再開するか、他の薬剤を使用するか、主治医と相談して決めていただくことになります。
(令和5年9月)

Q.160メトトレキサート8錠と、シンポニーを打っています。現在20代と若いので、先々の事を考えて少しでも肝臓、腎臓に負担の少ない治療を受けたいと思っています。主治医と相談して減薬を試したいと思いますが、飲み薬のメトトレキサートと注射薬のシンポニーでは肝臓や腎臓に負担が大きいのはどちらでしょうか? また、メトトレキサートの注射薬も出来たとのことですが、そちらについてはどうでしょうか?

薬の機序から考えますと、シンポニーよりメトトレキサートの方が、肝臓や腎臓への負担は大きいです。
メトトレキサートの注射薬による肝障害は、国内の安全性を検討した報告において、内服薬に比べ、肝障害は少ないです。治験のデータも過去の内服薬の頻度より少ないですが、まだ断定するまでには至っていません。腎臓への影響は同程度です。
関節リウマチの寛解(関節炎がないこと)が半年持続しているのであれば、主治医と相談した上で、減量を試みるのはよろしいかと思います。
(令和5年9月)

Q.159メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)のため、メトトレキサートを中止しました。現在はイグラチモド25mgとブレドニゾロン2mgを朝晩、そして週一でオレンシア自己注射で治療しています。MTX-LPDを発症する前くらいまで、良くなったのですが、オレンシアはどのくらい続けた方がよろしいのでしょうか?現状は日常生活や仕事に支障なく、そして痛みもなく生活しています。なにぶん高価なものですから、考えてしまいます。

オレンシアの継続期間に特に決まりはありません。経済的に継続が困難であれば、主治医とご相談され、いつでも中止をすることはできますが、リウマチ再燃のリスクは覚悟しないといけません。もし再燃したら再度オレンシアを再開するか、他の薬剤を使用するか、主治医と相談して決めていただくことになります。
(令和5年9月)

Q.158関節痛があります。 RFは30前後、CRP、CCP抗体、MMP-3は基準値内です。ステロイド少量や痛み止めのみで他の治療をしなかった場合どうなりますか?アレルギーや副作用で抗リウマチ薬が飲めません。高額な治療はできません。

診断が関節リウマチという前提ですが、この病気は、炎症が続くと関節の骨や軟骨が壊れ、だんだんと関節が使いにくくなったり、変形したりします。これらをなるべく抑えるのが抗リウマチ薬です。痛み止めは一時的な効果であり、ステロイド少量はリウマチの進行を抑える効果は少しはあるかもしれませんが、少量でも長期間服用すると副作用のリスクの方が高いと考えられています。ただし、リウマチの進行が速い要素として、関節の腫れや痛みが強い、炎症反応(CRPなど)高値、RFや抗CCP抗体高値、すでに骨にリウマチの変化がみられる、などが知られていますが現在はあまり当てはまるものはないかもしれません。
(令和5年9月)

Q.157関節リウマチ患者です。生物学的製剤やJAK阻害薬を色々使いました。あと、残っていて使えるのがないという状況でナノゾラが出ました。これが使えないと次が本当に無くなりそうです。今開発や治験中の新薬はあるんでしょうか?

関節リウマチの治療薬の開発はほぼ現状で一段落しました。後1つ、現在リツキシマブ(抗CD20モノクローナル抗体)が治験中で、海外ではすでに使用されており、他の治療薬で無効の場合期待できる薬剤です。
(令和5年9月)

Q.156生物学的製剤の効果が注射日の数日前にきれるということはありますか?2.3日短縮することはできないのですか?

生物学的製剤の効果は薬剤の血液中の濃度に関係するので、注射日前に効果が切れてしまう可能性はあります。薬剤によっては注射の期間を短縮したり、あるいは1回の量を増やしたりすることが可能です。また、抗リウマチ薬を内服すると生物学的製剤の効果が持続するようになることもあります。主治医とよく相談されてください。
(令和5年9月)

Q.155二次無効が起こるのはなぜですか?リウマトレックスを飲んでいないからですか?体調不良時に休薬するからでしょうか?何度も二次無効を繰り返しています。対策はありますか?

二次無効は、生物学的製剤(特にキメラ抗体)で比較的よく経験します。これはタンパク質製剤ですので、病原体のような異物と認識し、それを排除しようとする生体の自然な反応です。内服の低分子化合物でも頻度は稀ですが同様のことは起こり得ます。対策は薬剤を変更するしかありません。ただし、体調不良で薬を休薬して再燃するのは当然であり、それは二次無効とは言いません。また、リウマチが悪化し二次無効だと思った症状が、他の原因であることもあり得ますので、主治医とよく相談して、本当に薬剤の二次無効なのか、を正しく判断していただく必要があります。
(令和5年9月)

Q.154初期の関節リウマチと診断されてメトトレキサート6mgを毎週服用しましたが指の腫れの改善のないまま3か月たちました。CRPは当初の0.02から0.01と改善しました。全部の指が腫れていて曲げられる指は5本だけ、また腫れが硬くなり始めたように思います。初期対応が重要と聞いていますがこのままの治療でよいのでしょうか?

まず診断が正しいのか、今一度主治医に確認されてはいかがでしょうか?手指の腫れがありながら、むしろ悪化?している状態が続くことはよい状況ではありません。メトトレキサートの量は少なめですが、服用でも改善がないのであれば、診断自体を再度確認した方がよろしいかと思います。炎症反応も陰性で “CRP 0.02が0.01に改善している”と言われたようですが、それは改善とは言いません。さらに抗CCP抗体も高くはなく(低値陽性といいます)、診断自体が関節リウマチでよいのか疑問です。他の疾患(例えば強皮症や乾癬性関節炎、あるいはその他の膠原病など)の可能性もありますので、他の施設にセカンドオピニオンで受診されることをお勧めします。
(令和5年9月)

Q.153メトトレキサートを初めてまだ1週間しか経っていないのですが、メトトレキサートを使っていても手のこわばりや関節の痛み、寒いとこでの痛み、気圧痛などは出ますか?

メトトレキサートの効果が出てくるのには1か月以上かかりますから、今痛いと言って諦めるのは早すぎると思います。
(令和5年9月)

Q.1525年前に関節リウマチと診断されて以来リマチルを服用していますが変化ありません。リマチル服用を続けても大丈夫でしょうか?

リマチルは通常200-300mgを一日2~3回に分けて服用します。それほど強い薬ではないですが、かなり効果が出る人がいることは事実です。そうであるならば継続して使用されることをお勧めしますが。尿に蛋白が出現することがあり、定期的に検尿して調べることが重要です。(令和5年9月)

Q.28昨年6月関節リウマチと診断され、免疫抑制剤を処方されました。 しかしながら、新型コロナウイルス感染が怖くて一度も薬を飲んでいません。手指、膝、足底に痛みがあります。 免疫抑制剤を飲んだほうが良いでしょうか?飲んでもコロナ感染率が高くならないでしょうか?

あなたのように多くの専門家も当初は関節リウマチの治療を受けている患者さんは新型コロナウイルスにかかりやすいのではないかと心配してきました。しかしこれまでいろいろな報告がありますが、免疫抑制剤を飲んでいる関節リウマチの患者さんが特に新型コロナウイルスにかかりやすい、また重症化しやすいという報告は出ていません。日本でまとめている報告でも、一般の人たちとほぼ同等の頻度です。安心して治療を優先にされた方が良いと思います。
(令和3年2月17日)

Q.29コロナワクチンの副反応として稀に自己免疫疾患の発現が見られるという項目がありますが、 過去に自己免疫疾患の既往歴がある場合、発現しやすくなるという事は考えられますか。

新型コロナウイルスの場合がどうかは未だデータなく、わかりません。今後のデータをみていくしかありませんが、一般にワクチン接種によって自己免疫疾患患者の活動性があがるとか、既往歴がある方が再燃するというデータはありません。
(令和3年2月24日)